ホルムズ海峡封鎖5週間!正常化まで数ヶ月の衝撃
世界の石油2割が通る海峡が止まってもうた
テルヤン:なぁカズキ、ホルムズ海峡って知ってるか?世界中の石油の2割が通る超重要なとこやねんけどな。
カズキ:知っとるで。中東の方にある海峡やろ?
テルヤン:そうそう!それがな、アメリカとイスラエル、それからイランの軍事衝突でもう5週間も商業船が通れへん状態になっとるんや。
カズキ:5週間て…めっちゃ長いやん!
テルヤン:せやねん。国連の国際海事機関が3月末に調べたところによるとな、海峡の周辺で動けんようになっとる商船が約2000隻もあるんやて。
カズキ:2000隻!?それ乗組員さんも足止めされとるってことやんな?
テルヤン:そうやねん。約2万人の船員さんが帰れへん状態や。しかもな、大手の船会社とか戦争保険を扱う会社の人らが言うにはやな、仮に通航が再開されてもすぐには正常に戻らへんらしいで。
カズキ:どれくらいかかるんや?
テルヤン:数カ月はかかるって見方が出とるねん。もう論点が「いつ通れるようになるか」から「届いた荷物をいつ降ろして処理できるか」に変わってきとるんや。
平時の6%しか通れへん異常事態

カズキ:実際どれくらい船が減っとるんや?
テルヤン:海運データを集めとる会社の集計やとな、3月の1ヶ月間に海峡を通過した貨物船は181隻やったんやて。
カズキ:それって多いんか少ないんか?
テルヤン:平和な時はな、月に約3000隻が通っとるねん。つまり3月は平時のたった6%しか通れてへんってことや。しかもその7割近くはイラン系の船舶やったらしいで。
カズキ:ほとんど止まっとるようなもんやんけ!
テルヤン:さらにヤバいのがな、閉じ込められとる船の数や。海運業界の団体によるとコンテナ船だけで130隻が湾内から出られへん状態になっとる。これ世界のコンテナ船全体の1.5%に相当するんやで。
カズキ:全体の1.5%がそこで動けんくなっとるんか…。
テルヤン:国際海事機関は商船全体で約2000隻って見積もっとるからな。規模がえげつないわ。
通航再開しても届かへん3つの理由
テルヤン:ここからが本題やねんけどな、仮に明日から通れるようになったとしても、すぐには荷物が届かへんねん。
カズキ:えっ、なんでや?通れるようになったらええんちゃうん?
テルヤン:それがな、港と出荷側と保険の3つが同時には戻らへんからやねん。まず港がパンクするわ。2000隻が一斉に動き出したら、港で荷物を降ろしきれへんやろ?
カズキ:あぁ、確かにそうやな。一気に来られても処理でけへんか。
テルヤン:大手船会社の広報の人も海外メディアの取材で言うとったらしいわ。停戦後も主要港への船の集中でサプライチェーンの混乱が続くってな。
カズキ:なるほどな。2つ目は?
テルヤン:湾岸の一部では生産設備とか積み出し設備が壊れたまんまやから、出荷する側の立ち上がりが遅れるねん。金融グループのエネルギー部門の幹部が海外の経済メディアに話しとったんやけどな、原油の出荷が動き始めるまで6週間から8週間かかるって見積もっとるんやて。
カズキ:修理にそんなかかるんか。
テルヤン:大型の処理装置が壊れたら、直すのに数ヶ月から1年かかる可能性があるらしいで。設備まで含めた完全な正常化はもっと先になるって分析が出とるわ。
カズキ:じゃあ3つ目は保険か?
テルヤン:さすがカズキ!その通りや。紛争が始まった直後にな、船主責任保険を扱う国際組織の7社が戦争保険の解約を通知してきたんや。そしたら保険料がめっちゃ跳ね上がってな、超大型タンカーでは1回の航海で1000万ドルから1400万ドルの追加コストが発生しとるケースもあるんやて。
カズキ:1400万ドルて…日本円やと20億円くらいやんけ!
テルヤン:保険会社も言うとるねん。恒久的な解決と安全の完全な保証がなかったら保険料は正常に戻らへんって。停戦が成立しても、保険の条件と安全判断が戻らんかったら大型船の運航再開は進みにくいわけや。
過去の事例と比べてもケタ違いの混乱

カズキ:過去にも似たようなことあったん?
テルヤン:あったで!2021年にスエズ運河でエバーギヴンっていう船が座礁して、6日間通れへんくなったことがあってん。
カズキ:ニュースで見たわ。でっかい船が横向きになっとったやつやろ?
テルヤン:そうそう。あの時は422隻が足止めされて、ロッテルダムとかアントワープの港の混雑が約3ヶ月続いたんや。でも今回はその5倍近い2000隻が滞留しとって、しかも遮断も5週間に及んどるんやで。
カズキ:規模が全然ちゃうやん!
テルヤン:ノルウェーの船主戦争保険の幹部も、船のバックログのせいで正常化には数ヶ月要するって見解を示しとるわ。さらにコンテナの運賃にも影響出てきてんねん。
カズキ:運賃も上がっとるんか?
テルヤン:海運分析の会社によるとな、3月20日時点のスポットレート、つまり直近の運賃相場やけど、極東から北欧州が40フィートコンテナ1本あたり2705ドルで2月26日と比べて22%増、極東から地中海が同じく4211ドルで26%増に達したんやて。
カズキ:中東・紅海情勢の長期化とアジアの積み替え港の混雑拡大で輸送コスト全体が押し上げられとるってことか。
テルヤン:そういうこっちゃ。物流企業もすでに代替手段を動かしとるで。ホルムズを通れへん湾内発着の貨物について、大手物流企業が4月1日付で欧州向けに出したアップデートではな、マスカットとかサラーラ経由の航空輸送、コロンボやオマーン経由のシーエア、つまり海上と航空の複合輸送、それから湾岸陸橋ルートを提案しとるらしいわ。
カズキ:色々工夫しとるんやな。
テルヤン:海外通信社によるとな、その企業の陸橋はジッダ、サラーラ、ソハール、コールファッカンを経由しとって、紛争後ジッダの取扱量は4割増えたんやて。アジアと欧州を結ぶ幹線では紅海を避けて喜望峰回りが定着してな、片道10日から14日の追加日数と1コンテナあたり2000ドルから4000ドルの追加コストが続いとるねん。
カズキ:結局コストも時間もめっちゃかかっとるやん。オチとしてはどうなんや?
テルヤン:オチはな、国際組織によると湾内にはまだコンテナ船130隻が残っとるんやけど、海峡が再開されたらこれらの船が湾岸の主要港に集中するわけやろ?で、船主責任保険クラブの戦争保険料率が紛争前の水準に戻る時期は決まってへんねん。つまり通れるようになっても保険料は高いまんま、港は混雑したまんま、設備は壊れたまんまってことや。
カズキ:それコンプライアンス的にオチになっとるんか?
テルヤン:うん、全然オチてへんな。でもこれが現実や。運送業界で働く人らにとっては、燃料費の高騰とか輸送コストの上昇が今後も続くってことやから、他人事やないで。
カズキ:確かにな。国内の軽油価格にも影響してくるやろうし、ドライバーさんも荷主さんも注視しとかなあかん話やな。
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