2025年9月12日に市場投入されたホンダの新型電気自動車「N-ONE e:」。この軽自動車は見た目だけでなく走行性能まで、ガソリン版とは別次元の仕上がりを見せています。横浜みなとみらいでの試乗を通して、その革新性を肌で感じてきました。

 

外観を一目見れば、これが単なる電動化ではないことが分かるでしょう。水平基調のボンネットや曲線美を強調したバックドア、さらに環境配慮型のフロントグリル素材など、電気自動車としてのアイデンティティが随所に表現されています。あなたが街中でこの車を見かけたら、その独特のシルエットにきっと目を引かれることでしょう。

 

車内に足を踏み入れると、さらなる驚きが待っています。インテリアは水平ラインを強調した現代的デザインへと生まれ変わり、7インチ液晶メーターが視界に飛び込んできます。座席も一新され、固定式ヘッドレストと拡大されたサイドサポートが体をしっかり包み込みます。「いつもの車と何か違う」—そんな新鮮な感覚をもたらすのは、ハンドル位置が37mmドライバー寄りになった操作系の変更も一因です。

 

後部座席や荷室の基本機能は従来モデルの使いやすさを継承しつつ、床面の高さが約20mm上昇しています。しかし、クッション素材の工夫により頭上空間はほぼ同等に保たれているため、実用性を損なうことはありません。多彩なシートアレンジも可能で、ダイブダウン機能やチップアップ機構も健在です。

 

電気自動車への移行は単なる動力源の変更ではなく、車としての基本設計を見直す絶好の機会です。ホンダはN-ONE e:でそれを見事に実現しました。航続距離と価格設定に納得できれば、あなたの次の一台として真剣に検討する価値があります。電気自動車への第一歩として、これほど魅力的な選択肢はないのではないでしょうか？

 

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