総合物流を手がける企業「ギオン」が急成長を遂げています。昨年度は売り上げが542億円に達し、企業間取引の拡大や大手通販業務の増加が好調の背景です。

 

あなたの会社では物流パートナーに何を求めますか？ギオンの営業企画部門トップは「自社リソースの活用を基本としており、その柔軟性と適応力が顧客からの信頼獲得につながっている」と説明します。注目すべきは、同社からの乗り換え事例がほぼ皆無という点です。

 

最近の業界では、いわゆる「物流2024年問題」を機に料金改定を受け入れる荷主が増加しています。同社の得意分野だった食品領域だけでなく、製造業や小売業からの問い合わせも急増。北海道に新拠点を設けたことで、日本全土をカバーする体制が整いました。

 

ギオンの強みはグループ全体の総合力にあります。製造業者との直接取引も拡大し、物流の全工程をワンストップで提供。「廃棄物処理や書類保管など新サービスへの需要も高まっている」とのこと。企業認知度の向上は人材確保にも好影響を与え、千葉エリアだけで80名超の採用に成功しています。

 

現在、自社施設はほぼ満杯状態ですが、「各拠点で収支管理を行っているため、顧客ニーズに応じた施設拡張も可能」と柔軟な姿勢を示しています。企業間物流で成長を続ける一方、ネットスーパーの配達にも対応可能です。

 

全国90拠点、1500台の車両を擁する基盤を活かし、さまざまな規模の案件に対応できる体制が同社の強みです。「信頼関係の構築が最優先。自社運営ならではの柔軟性を活かしながら、過度にシステム化せず、お客様の要望に寄り添うサービスを続けていく」という姿勢が、今後の成長をさらに加速させそうです。

 

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