浜銀総合研究所が実施した最新調査によると、神奈川県内の中堅・中小企業で劇的な採用戦略の変化が起きています。約330社を対象にした9月の調査結果では、新卒者の採用を計画している企業はわずか44.2%という結果に。この数字は過去10年間で最も低く、前年比でも1.6ポイント減少しています。

 

あなたの会社では新卒と中途、どちらの採用に力を入れていますか？業界の巨大企業との人材獲得競争が激化する中、多くの中小規模の企業が新卒一辺倒から脱却し、即戦力となる人材の確保へと舵を切っています。特に注目すべきは、回答企業の85.2%が「中途採用」を重要な人材確保手段と位置付けていることです。この割合は平成19年の調査開始以来、最高値を記録しました。

 

新卒採用を行う企業においても、採用人数を「維持」する方針が半数以上を占め、「拡大」を検討する企業は17.0%と前年から4.3ポイント縮小。一方で「削減」を考える企業は4.8%と微増傾向にあります。興味深いことに、採用予定企業の52.9%が「目標人数の確保は可能」と見通しています。これは前年より9.1ポイント上昇しており、働き方改革や賃金アップの進展が人材確保環境を好転させている証拠かもしれません。

 

従来の採用常識が変わりつつある今、企業の人材戦略も多様化しています。シニア層活用の「高齢者雇用」は23.2%と前年から減少した一方、「非正規社員の活用」はほぼ横ばいの47.6%でした。あなたの企業の採用戦略は、この変化の波に対応できていますか？

 

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