13日、組込み機器向けソフトウェア分野で知られるサイバートラストが、注目すべき発表を行いました。同社のIoT向けLinux OS最新版「EMLinux 3.4」で、産業制御システムの国際セキュリティ基準「IEC 62443-4-2」への適合を容易にする支援ツールの提供開始です。機器メーカーにとって、この規格対応にかかる時間と費用を大幅に削減できるチャンスが生まれました。

 

あなたが産業機器開発に携わっているなら、長期運用を視野に入れたプラットフォーム選びに頭を悩ませていませんか？EMLinuxは10年間のサポート保証があり、ネットワークやGUI機能が標準搭載されています。これにより、本来注力すべき独自機能の開発に集中でき、市場投入までの道のりを短縮できるのです。

 

今回の新サービスでは、年間契約ユーザー向けに準拠ガイドとリファレンス実装例を日本語で提供。これらを活用すれば、複雑な国際基準要件を満たすOSの構築が効率的に進められます。さらに、この対応により欧州のCRAや国内のJC-STARといった制度への準備も円滑になるでしょう。

 

技術面での進化も見逃せません。Texas Instruments社の産業向けチップ「AM64xシリーズ」搭載ボード「SK-AM64B」が公式サポート対象に加わりました。このチップを採用予定の開発者は、長期メンテナンス対応のLinux環境をスピーディーに構築でき、製品出荷後のセキュリティ管理も効率化できます。産業用IoT機器の開発現場に、新たな選択肢が増えたといえるでしょう。

 

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