物流大手の日本アクセスが埼玉県久喜市において、先進的な低温物流拠点「久喜低温物流センター」の運用を11月10日より開始します。この施設は、高速道路網に恵まれた立地を活かし、首都圏と北関東地域の食品流通を支える重要な役割を担います。賃借元は拓洋となっています。

 

あなたが食卓で楽しむ冷凍食品や生鮮食品は、どのように店舗まで届くかご存知ですか？この新施設は3階建ての大型構造で、チルド帯約1871坪、フローズン帯約2976坪という広大な空間を有し、冷凍品21万ケース、冷蔵品5万ケースもの商品を保管できる能力を備えています。

 

施設内では最新の自動化技術が導入されています。電動パレットラック25基が3階に設置され、限られた空間で約6万ケースの保管を実現。また「ケースシャトル」と呼ばれるシステムが時間あたり最大3000ケースの搬送能力を発揮し、作業者の負担軽減と精度向上に貢献します。店舗別やカテゴリー別の商品仕分けが自動化されることで、皆さんの手元に届く商品の品質維持にも一役買っているのです。

 

環境面での取り組みも見逃せません。「NewTon」という自然冷媒を活用した冷凍設備を採用し、温室効果ガスの削減に努めています。さらに、働く人々にとっての快適性や、トラックの待機時間を減らすための入荷予約システムなど、持続可能な物流の実現に向けた工夫が随所に見られます。

 

同社は第9次中期経営計画の一環として、3年間で340億円を投入し全国の物流網強化を進めており、首都圏では2027年に相模原での新拠点開設も予定されています。私たちの食生活を支える物流インフラが、着々と進化を遂げているのです。

 

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