国内で最多となる約190万人の組合員を擁するUAゼンセンが、2026年春の労使協議において画期的な賃金改善案を検討していることが10月31日の調査で明らかになりました。あなたの働く環境にも影響するかもしれないこの方針では、雇用形態を問わず全体で6%の賃金アップを目指すとのこと。これは、業界団体の連合が示した「5%以上」という基準を4年連続で上回る積極姿勢です。

 

注目すべきは格差是正への取り組みではないでしょうか？特に給与水準が低い職場では追加で1%程度の上積みを検討しているほか、正規社員とパート従業員の待遇差を縮める具体策も盛り込まれています。「同一労働同一賃金」という言葉をよく耳にしますが、この動きはその実現に向けた大きな一歩かもしれません。

 

詳細を見ると、正規社員の場合はベースアップ分4%に定期昇給を加えた計6%を目標とし、時給で働く方々には基本給上昇分として5%(時給65円相当)に制度昇給を含めた7%(同85円)の向上を企図しています。これは今年の要求より時給換算で5円の増額となります。

 

この草案は11月6日の「政策フォーラム」で発表される予定で、その後の加盟団体との協議を経て、来年1月の中央委員会で正式決定されます。流通・外食・繊維など多様な業種から約2200の組合が参加するこの動きが、あなたの給与明細にどう反映されるか、今後の展開に注目してみてはいかがでしょうか。

 

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