「外国の戦場に送られることになるとは思わなかった」—これはロシア軍に加わるよう欺かれたケニア人の声を代弁しています。ケニア外務当局が12日に発表した声明によると、少なくとも200名を超える自国民がウクライナでの紛争に参加するためロシア軍に加入した可能性があるとのことです。

 

あなたは海外で働く際、実際の仕事内容が募集時と大きく異なるリスクについて考えたことがありますか？この問題の深刻さは、ウクライナ側の発表で明らかになっており、アフリカ大陸30カ国以上から1400名を超える人々がロシア軍に加わっていると伝えられています。多くは「高額報酬」という甘い言葉で誘われたのです。

 

ナイロビの当局が摘発した募集組織では、ウクライナ戦線への派遣準備中だった21名の同国民を救出しました。彼らは「ドローン組立や化学物質取扱いなどの非戦闘業務」と説明され入隊していたのです。現実はどうだったのでしょうか。

 

さらに衝撃的なのは、モスクワにあるケニア大使館の記録によれば、新兵たちに最大18,000ドル（約270万円）もの金銭が約束されていたという点です。渡航費やビザ代、宿泊費として提示されていたこの金額に惹かれた人々の中には、すでに負傷者も出ているといいます。

 

この事態を受けて、ケニアの治安部隊は勧誘組織を摘発し、1名が逮捕・起訴されました。しかし、両国における勧誘ネットワークはいまだ活動を続けているとの警告もあります。私たち一人ひとりが、海外での就労機会に対して慎重な姿勢を持つことの重要性を示す事例といえるでしょう。

 

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