トラック用エアコンフィルターの役割や交換手順を車種別に紹介
走行中に車内に入り込む外気。それに含まれる埃や排気ガス、花粉や不快な臭いなどをブロックするのが、エアコンフィルターです。適切な風量を保ち、快適な車内空間を実現します。 今回は、トラック用エアコンフィルターの役割や交換手順を車種別にご紹介します。
著者紹介
ジェットイノウエをはじめとするトラック用品・トラックパーツを取り扱うオンラインショップ「トララボ」の商品担当です。エアコンフィルターをはじめ、トラックドライバーの皆さまを応援する様々な商品を紹介しています。
トララボを見てみるトラック用エアコンフィルターの役割について
まず、トラック用エアコンフィルターの役割についてです。
エアコンフィルターは、主に2つの役割を持っています。
1.快適な車内空間維持
大きな役割としてあげられるのが、ホコリや花粉などを取り除き、車内空間を快適に保つことです。
フィルター性能は商品によって異なりますが、高付加価値タイプもラインナップされており、不快な臭いを脱臭するタイプや、PM2.5 など微細ダストまで対応するもの、抗菌・防カビタイプなど様々なタイプがあります。
2.エバポレーター保護
エアコン内部のエバポレーターは、クーラー使用時に結露します。汚れがつきやすく、目詰まりしやすい構造になっています。
エバポレーターが目詰まりすると、風量低下や、カビや雑菌の繁殖を助長し、悪臭の原因に。エアコンフィルターによって、エアコン内に侵入する汚れをキャッチして、エバポレーターの目詰まりを防ぐことができます。
車種別のエアコンフィルター交換方法とおすすめ商品
エアコンフィルターを定期的に交換することで、エアコンを長く快適に使うことが可能になります。
ひょっとすると、新車からずっとフィルターを変えずにいる方もいらっしゃるかもしれませんが、フィルターを変えないままだとフィルター効果は大きく下がります。交換方法も簡単なので、できれば1年毎または 10,000~15,000km毎に交換したいところです。
ではここから、車種別にエアコンフィルターの交換方法とおすすめの商品をご紹介していきます。
※同じ車両でも年式によって取付位置も、交換方法も変わってきますので、あくまで一例としてご参考くださいませ。
キャンター(FBA・FEA・FEB・FEC・FED系)のエアコンフィルター交換方法
キャンターの場合、最初に助手席前左側の上側のカバーから取り外しをしていきます。
プラスチックのヘラがあると、内装も傷つけずに安心して簡単に取り外しが可能です。上のカバーを取り外したあと、下のカバーを手前に引いて取り外します。
下のカバーを外すと、エアコンフィルターが確認できます。フィルター上下の爪を解除して手前に引くと外れます。外したフィルターを掃除したら、元通りに取り付けします。先に上の爪3か所を取り付けし、残りをはめていくと戻しやすいです。最後に上のカバーを付けて完成です。
※フィルターの純正番号はMK583342です。純正品をお買い求めの方は、この番号からお探しください。
とはいえ、純正品は品質面では安心であるものの、コスト面では割高となってしまいます。そこでオススメなのが、「フェスコ製エアコンフィルター」です。
通気循環設計構造を基礎に、①エアコンフィルターの機能保持と持続するAg(銀イオン)含浸不織布、②脱臭に優れたヤシ殻粒子活性炭、③高密度メルトブロー不織布で構成される、プレミアム三層フィルターを採用しており、大気中のPM2.5、ホコリ、塵芥、花粉、排ガス粒子、アレルゲン物質、雑菌、ウイルス、菌の抑制、ペット臭、不快臭除去などに効果を発揮します。
※キャンターに適合するフェスコ製フィルターはこちらになります。 上記の手順で網フィルターを取り出したら、そこに新フィルターを装着して戻せば交換完了です。
デュトロ(600・700系)のエアコンフィルター交換方法
助手席前の下の方についています。グローブボックスのカバーをあけ、中のフィルターを取り出します。新たなフィルターを取り付け、挿入。最後にカバーを取り付け完了です。
※フィルターの純正番号は87139-37010です。
もちろん、デュトロに適合するフェスコ製フィルターもご用意しておりますので、特に純正でなくてもOKという方はぜひ試してみてください(商品ページはこちら)。デュトロの場合、車両にもともと標準装着されていた網フィルターを外し(廃棄してOK)、新フィルターを装着して同梱のフィルターカバー(蓋)を取り付けるだけです。
スーパーグレート( FP・FR・FS・FT・FU・FV・FW・FX・FY系)のエアコンフィルター交換方法
スーパーグレートの場合、エアコンフィルターは助手席前に取り付けられています。カバーをあけ、中のフィルターのつまみを握って、取り出します。新たなフィルターを取り付け、挿入。最後にカバーを取り付け完了です。
※フィルターの純正番号はMC939323になります。スーパーグレートに適合するフェスコ製フィルターこちらです。上記の手順で網フィルターを取り出したら、そこに新しいフィルターを装着して戻せば交換完了です。
ダイナ・トヨエース(600・700系)のエアコンフィルター交換方法
フィルターの取り付けには、純正のフィルターカバー(フタ「88548-37010」)が必要となります。まずグローブボックス右側のパネルを外し、標準装着の網フィルターを外します。外したフィルターは削除してOKです。
新しいフィルターを装着し、その後純正のフタを取り付ければ、交換完了です。
上の動画のように、フィルター装着が出来ない車両もございますので、ご注意ください。
この場合、ドライバーとラチェットを使用し、助手席前の下のカバーを外します。ヒューズボックスの横にある、ヒーターブロアモーターの下にエアコンフィルターがありますので引っ張り出します。
新たなフィルターを取り付け、挿入。最後にカバーを取り付け完了です。
※フィルターの純正番号は87139-37010です。また、ダイナ・トヨエースに適合するフェスコ製フィルターはこちらになります。
まとめ
今回は、走行中に発生する埃や排気ガス、花粉や不快な臭いなどをブロックする、エアコンフィルターについてご紹介しました。
適切なメンテナンスと定期的な交換を行い、車内の快適空間を保ってくださいね。特に、タバコを吸われる方、アレルギーに悩んでいる方などは、快適な運転環境のためにも、是非今回の記事を参考に、フィルター交換にチャレンジしてみてください。
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