あ行の用語

「あ」からはじまる用語

アイテムキット出庫
(あいてむきっとしゅっこ)

1日に一回アイテムをまとめて出庫することを指し、出荷頻度が比較的高いものに関して用いられる。
物流用語で言うところのアイテムとは一般的に「品目」を意味する。

アイドリングストップ
(あいどりんぐすとっぷ)

アイドルストップとも呼ばれる和製英語。
交差点で停止した時、路上駐車中に自動車やオートバイのエンジンを切ること。
環境汚染に対しドライバー自身が行える対策として有効な手段で、地域によっては駐車中のアイドリングストップを義務付けているところもある。

アイドリングタイム
(あいどりんぐすたいむ)

不可抗力や不効率な手配などによって意図せずに発生してしまう法律上必要とされる休憩時間とは区別される手待ち時間、もしくは生産工程の段替えによって発生する待ち時間のことで、作業に必要な情報や指示、部品といったものが手元になく業務が行えない状態にあること。

アソーティング
(あそーてぃんぐ)

商品を要求される単位ごとに仕分けすること。
これを指定された通りに行うためのデジタル表示器を使用したデジタルアソーティングシステムを取り入れている企業も多い。

安全性優良事業所認定制度
安全性優良事業所認定制度 Gマーク
(あんぜんせいゆうりょうじぎょうしょにんていせいど)

利用者が安全性の高い事業者を選びやすくする等の観点から、全日本トラック協会内の安全性評価委員会が、輸送の安全に取り組む事業所を認定する「Gマーク制度」のこと。
38の評価項目を設定し、トラック運送事業者の安全性を正当に評価、認定して公表する。
認定は会社単位ではなく事業所単位で与えられ、これに認定された事業所は認定証の交付を受け、Gマークステッカーの使用が許可される。Gマークの『G』はGood(良い)、Gloly(栄光)が由来と言われている。

「い」からはじまる用語

井桁積み
パレットを井桁状に交互に積み重ねている
(いげたづみ)

交互列積みとも呼ばれ、パレット等を平行2列で各段交互 (「井」いげたの形になるように) に積み重ねる方法。
ちなみに井桁そのものは井戸の上部構造を指した言葉である。段ボールで積み上げる際は強度がおおよそ半分くらい低下すると考えられる。

1類倉庫
(いちるいそうこ)

ほぼ全ての物品保管が可能なハイグレード営業倉庫。 ※粉状・液状の物品や危険物・高圧ガス、10°C以下保管の物品は保管不可。

2類倉庫
1類と比べ防火・耐火が不要な反面、保管可能な品物が制限される
3類倉庫
2類の条件に加えて防湿も不要だが、さらに保管可能な品物が制限される
4類倉庫
木材、自転車など雨風にさらされても問題ないもの
5類倉庫
原木を水面で保管
6類倉庫
袋や容器に入っていない小麦、大麦、トウモロコシや糖蜜などの液状貨物
7類倉庫
消防法が規定する危険物や高圧ガス
8類倉庫
食肉、水産物、冷凍食品など10℃以下で保管することが適切な貨物
一般貨物自動車運送事業
(いっぱんかもつじどうしゃうんそうじぎょう)

不特定多数の荷主の需要に応じ、トラックを使用して貨物の運送を行う事業のこと。
この事業を経営しようとする者は国土交通大臣または地方運輸局長の許可が必要。
元々「一般路線貨物自動車運送事業」と「一般区域貨物自動車運送事業」に区分けされた二つの事業が一本化されたものである。

インストアマーキング
(いんすとあまーきんぐ)

生鮮食品や量り売り商品などで、製造・出荷段階でJANシンボルを印刷できない商品があり、 小売店側の判断により印刷する店内のみで有効なバーコード。国内で一般的に使用されているJANコードと違い、 倉庫・店舗などで独自に管理しやすい商品コードを作成でき、JAN企業コードの登録申請料や維持費用がかからない。

インボイス
(いんぼいす)

海外へ書類以外の貨物を発送する場合に作成する出荷案内書、物品明細書などの商用書類。
船便や航空便、トラック便で貨物を発送する「シッピング インボイス」、貿易で売り手が顧客へ商品明細や、 船積予定、単価や合計額を明記して代金請求する際に使う「コマーシャル インボイス」、輸出通関時に使用する税関用の「カスタムズ インボイス」、 見積書の役目をする「プロフォーマ インボイス」などがある。

「う」からはじまる用語

ウィング車
トラックの側面が羽の様に開いているトラック
(うぃんぐしゃ)

バン型車輌の荷物室側面を天井部分まで一体的に跳ね上げ、側面側からの積み下ろしを容易にできるトラック。荷台横部が解放するため、フォークリフトを使ったパレット荷役などの積み下ろし作業が容易に行えるようになるといったメリットがある。 側板と天井の一部を組み合わせた扉が開く状態を鳥が翼を広げた様子に似ていることが名前の由来。
ガルウイングとも呼ばれる。

運行管理者
(うんこうかんりしゃ)

「事業者自動車運行の安全を確保する」目的で貨物自動車運送事業法により専任することが義務付けられている。
運転者の管理、休息や睡眠施設の管理、乗務割表の作成、交代要員の配置、過積載の防止、記録等の保存が主な業務内容となっている。
運行管理者になるためには、事業用自動車の運行の管理に関し1年以上のの実務経験を有し、実務の経験に代わる講習として自動車事故対策機構が行う基礎講習を修了している者が受験資格のある「運行管理者試験」に合格する必要がある。

「え」からはじまる用語

エアクッション
梱包材。ぷちぷち
(えあくっしょん)

空気圧によって衝撃を吸収させる気泡緩衝材のこと。
2枚から成るポリエチレンシートのうち一方を円柱状の突起内に空気を閉じ込め、その空気圧で緩衝材としての機能を有する。元々は簡単に清掃できる「紙上にビニールをかぶせた壁紙」を開発中に、誤ってビニールに気泡ができてしまったことがきっかけで産まれた。

エアサスペンション
エアサスペンションの構造
(えあさすぺんしょん)

金属バネを使用したサスペンションと比べ、振動吸収効果があるため、トラック等での輸送に際し、荷台への振動を軽減し、またコーナリングにおいても安定性を発揮し、荷崩れ・傷みを低減できる。
ただし現状では金属バネと比べ、かなりコストがかかる上、構造上おこる空気漏れに備えた定期的な点検や修理が必要不可欠となるといった欠点もある。

エコドライブ
(えこどらいぶ)

環境に配慮した運転のことで、排出ガスの抑制をする運転方法を意味する。
「エコ」には「エコノミー」の意味も含まれており、急発進・急加速の抑制、早めのシフトアップ、定速走行など安全性の向上の観点からも推奨された走法。近年では特にこの取り組みに力を入れている運送会社も増えてきている。

エサフォーム
(えさふぉーむ)

高い衝撃吸収能力を持つ発泡ポリエチレンで作られた緩衝材で、簡易保冷・断熱材としても使用できる。
多目的に使える包装資材として優れており、幅広い分野で使用されている。

絵符(エフ)
取扱い注意の掛かれたタグ。品名や管理番号を書く欄がある
(えふ)

物流上の様々な指示をわかりやすく伝えるためのシール。
荷札本体に貼られた送り状、”取扱注意” などのシール、バーコードなどの総称。
主に「どこにどういった不具合があるのかを明確にする」などが目的であるため、荷札とは別ものである。
また子伝と呼ばれる配送用の宛名シールのことを呼ぶ場合もある。

「お」からはじまる用語

送り状
(おくりじょう)

荷物を送る際に使用する伝票のことで、運送品、個数、到着地や荷受人等の情報が記されている。運送状とも言う。
倉庫に実際に入庫されたかを証明するもので、納品書と付け合わせることで買掛金として計上される。

英語の場合は「インボイス」。

折り畳みコンテナ
折り畳み式のコンテナ。潰したり開いたり
(おりたたみこんてな)

通称オリコンと呼ばれるプラスッチック製の箱型容器で、側面がたためるように作られているため、物品を収納しない時など折り畳んで小さくして収納できるようになっている。
「折れコン」と呼ぶところもある。

か行の用語

「か」からはじまる用語

海コン(カイコン)
海上コンテナ。
(かいこん)

陸揚げされ、そのまま台車に載せられる海上コンテナの略称で、トレーラー車として輸送されることが多いのが特徴。
日本ではトレーラーにコンテナを積んだ時点で道路交通法で定められた車両の通常全高を上回ってしまうため、「特殊車両通行許可」と通行経路を申請し、決められた(申請して許可を得た)ルートでのみ走行が可能。
また、荷主がコンテナ内に荷物を積んでから、荷物の受取人がコンテナを開けるまで、運送事業者および運転者は、海上・陸上に関わらずコンテナの扉を開けることができない。

回転ラック
回転式の棚。回転ラック。
(かいてんらっく)

省スペースのメリットがある回転式の一繋がりになった棚で、必要な棚を入出庫やピッキングポイントなど所定の場所に移動できる。水平式と垂直式の2種類がある。

帰り便(⇔行き便)
(かえりびん/いきびん)

主にチャーター便の運行について発地から着地までの片道の運行 (行き便) に対し、着地から発地までの片道の運行をこのように呼ぶ。荷物の動きが地方から都市圏に集中している昨今、帰りの際に荷物がなく空荷となってしまう問題が取り沙汰されている。

格納ロケーション
(かくのうろけーしょん)

商品が物流センター内でどの位置に保管されているかを示す「住所」のこと。
エリア、ゾーン、棚番号、列番号、段、間口で区切り、ロケーションと商品を紐付けすることで管理するのが一般的である。

カゴ車(カーゴテナー)
スーパーなどで見かける柵のついた台車。底にキャスターがついている
(かごしゃ)

外周3面が棚で囲まれ、1面が開口しているキャスター付きの台車。パレット機能も持ち、俗に「かご台車」、「コンビ台車」と呼ばれ、仕分場の一時保管やトラックへの積み込み場までの搬送に用いられたりする運搬台車の一種。

完納
(かんのう)

納めるべきものを全て納める、つまり完全納入のことで、分割して納品したもの全てを納品したことを指す。

かんばん方式
(かんばんしき)

後工程が情報を出し、それに応じ前工程が生産すること。
「必要なときに、必要な量だけつくる」という在庫圧縮による経営効率化のこと。
「かんばん」とは生産工程の各工程間でやりとりされる伝票のことで、前工程に対し、引き取りや運搬時期、量や方法、順序などを指示するもの。

カートスタッキング
(かーとすたっきんぐ)

カート (台車) に商品を積み付けた状態で出荷すること。

カートピッキング
(かーとぴっきんぐ)

ピッキング用のカート (台車) を使用して物品を集めること。
無線LANを使用したピッキングと検品作業のリアルタイム処理が可能なシステムもある。

「き」からはじまる用語

寄託
(きたく)

当事者の一方(受寄者)が相手方(寄託者)のために物品を保管することを約して、それを受け取ることで成立する契約のこと。
倉庫業車は倉庫寄託約款を定め、あらかじめ運輸大臣に届け出る義務がある。
寄託者は倉庫の寄託約款を承認の上申し込むことが原則となる。

「く」からはじまる用語

グラビティ
傾斜の付いた棚
(ぐらびでぃ)

鮮度管理の必要な商品や先入れ先出し管理に便利な傾斜棚のこと。
傾斜により商品の出し入れがしやすい構造となっている。

クルーズコントロール
(くるーずこんとろーる)

アクセルペダルを踏み続けることなくセットした速度を維持する付加機能。
スロットルの制御は行うが、ブレーキの制御までは行わない。
運転者の疲労軽減並びに同乗者の快適性向上に加え、アクセルペダルの操作回数が減ることによる燃費向上にも結びつく。

クレート
荷造り用のプラスチック製の梱包箱
(くれーと)

輸送・荷造り用の梱包箱。
飲料業界で主に使用されているプラスチックコンテナが秀でた耐久性を示す実例として有名。
クレート梱包仕様とは透かし梱包とも呼ばれ、外側から貨物が見えるような梱包方法。

クロスドッキング
(くろすどっきんぐ)

入荷した商品を在庫せずに仕分けして出荷する形式。
チェーン展開している小売業の物流システムで、一定期間の保管・在庫を行うディストリビューション・センターと在庫を置かずに仕分け機能を重視するトランスファー・センターとに分かれる。

クロスライセンス
(くろすらいせんす)

企業同士による技術交換での商品生産。
相互ライセンスとも言われ、企業が所有する製造技術や特許仕様技術を2つ以上の複数企業等が、特許権等の知的財産権の行使を互いに許諾する、またはそのための契約。

クーリエサービス
(くーりえさーびす)

小型の少量物品を戸口から戸口まで自己の責任のもと、通し運賃で迅速に輸送するサービス。
業務書類やカタログ類、緊急で必要な機械部品などがに利用される。
主に航空機を使った国際宅配便や書類・小口貨物等を海外へ緊急配達するサービスを指す。

クール便
(くーるびん)

保冷が必要な荷物に対応できる設備、車両によって荷物を届けるサービス。
通常、配送するための車両は温度を保つ定温機能しかないため、クール便を利用して配送を頼む場合は予め荷物を冷やした状態で依頼するのが一般的である。

「け」からはじまる用語

計画配車
(けいかくはいしゃ)

配送先、配送量、配送地域などがわかっている場合、その発送日に計画を立て、対応した配車をすること。
無駄を省いた効率的な物流を目的としている。

結束
(けっそく)

ひも、ワイヤー、テープ、バンド等で複数の物品をまとめてしばること。
自動結束機や小型結束機などの結束機によって大量処理をこなすことも可能。

検品
(けんぴん)

納品の際に受け取り側が行う、発注した規格を満たしているかどうかの現品検査。
梱包した状態での数量検品ではバーコードラベルなどが使用される。

ケースラック
ケース単位で商品を保管する棚
(けーすらっく)

ケース単位で商品を保管する場合に使用する棚。

「こ」からはじまる用語

混載便
(こんさいびん)

複数の荷主の持つ多くの商品を貨物としてひとつの輸送機関に積み合わせ輸送する方式。
鉄道、船舶、航空、車輌、いずれも混載は対応可能だが、自動車による混載は極めて高度。

コンテナ
(こんてな)

主に鉄製・アルミ製・鉄枠合板製・FRP(繊維強化プラスチック)製等のユニットロードで標準化された形態で輸送行う容器の総称。
海上・航空・鉄道コンテナなどの種類がある。貨物の合理的な輸送を目的として作られており、反復作業に耐えうる強度を備え、荷役の機械化を容易にできるメリットがある。

コンベヤ
ローラーの付いた作業台
(こんべや)

ダンボールなどの個数貨物、粉粒体などのばら撒き物、袋物、パレタイズ品、コンテナなどの貨物を連続運搬する機械。一般的なコンベヤは輪状にした幅広のベルトを台車上で回転、その上に運搬物を載せて移動させるタイプのもの。

コールドチェーン
(こーるどちぇーん)

冷蔵した状態で産地から小売業者まで流通させる方法。
コンビニチェーンやスーパーなどで利用される流通手法で、生鮮食品の場合は産地収穫直後に定温冷却で出荷し、温度管理された物流手段で劣化を最小限に抑えた輸送・貯蔵・仕分けを行う。

さ行の用語

「さ」からはじまる用語

在庫管理
(ざいこかんり)

納期の遅延や欠品の防止による顧客サービスの向上、及び在庫・製造・輸送費用等のコスト削減が目的。
庫量を正確に把握、在庫切れや過剰在庫を防ぐ、在庫の破損や摩耗を防ぐなど物流においての基本となる要素である。

才数
(さいすう)

重量をカウントする単位で、1才 = 30cm×30cmで8kgに換算。
船の積み荷の体積、貴重材の材積、切石や角石を図る単位として主に用いられる。

サイドフォークリフト
車体の横にフォークがついたタイプのフォークリフト
(さいどふぉーくりふと)

フォーク及びこれを上下させるマストを車体側方に備えた構造のフォークリフト。
通常のフォークリフトでは補えないパイプや木材などの長尺物の荷役作業に適している。

先入れ先出し
(さきいれさきだし)

長期滞留によって保管物品の品質が劣化することを防ぐため、その物品を取り出す場合に保管経過時間の長いものから優先的に行うことで、部材や製品を取り扱う世界中の製造業の倉庫で行われている基本ルール。

サプライヤー
(さぷらいやー)

部品、材料を提供する業者。
小売業者にとっては商品の仕入先となる卸やメーカー、工業製品メーカーにとっては部材や素材メーカーなどがそれにあたる。

産業廃棄物
産業廃棄物の流れ①収集・運搬し工場などへ⇒中間処理場にて選別⇒再生業者にて再資源化・最終処分場にて埋め立て・リサイクル業者にてリサイクル・焼却施設にて焼却
(さんぎょうはいきぶつ)

向上などの事業活動に伴い生じた廃棄物で、法令によりその事業者が処理することを義務化されている。
その種類は主に燃えがら・汚泥・廃油・廃プラスチック・ゴムくず、使用後の注射針等が挙げられる。
人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれのある爆発性、毒性、感染性を有するものを政令で定めたもの。

3PL
(さんピーエル)

3PL(3rd Party Logistics:サードパーティ・ロジスティクス)とは、荷主の既存の物流業者とは別の第三者である物流業者が、物流コンサルタント機能や物流情報システムの提供を通じ、物流の効率化・物流コスト削減など、荷主のサプライチェーンマネジメントを共通目標に、物流業務を一括して受託することです。

「し」からはじまる用語

仕掛り品
(しかかりひん)

製造工程中でまだ完成していないもの(原材料と製品の中間にあたる)。
仕掛品(「しかけひん」とも言う)は製造物流における在庫となるため、いかに削減できるかが製造工程の効率化につながってくる。

直積み
(じかづみ)

パレットやラック等を使用せずに、商品を床から直接積み重ねる方式。
また、パレット等を使用した場合でも、直接床に積み重ねた場合は直積みとなる。
直置きと呼ぶ場合もある。

時間指定便
(じかんしていびん)

届け先に対して指定された時刻に届けるシステム。
荷主の希望によって時刻が指定され、配送が特定の時間に集中し、コストアップの要因となってしまっている問題がある。

自重
(じじゅう)

車両・コンテナ等の輸送用具自体の重量。
トラック (自重) + 貨物 (実重量) = 総重量。
トラックの場合は道路倉庫の車輌総重量に対する規制があるため、車輌総重量から自重を引いたものが貨物の最大積載量となる。

実重量
(じじゅうりょう)

輸送用具の中身の貨物だけの重量。
車輌総重量から車輌そのものの重さ(自重)を引いた重さが実重量となる。
コンテナ等の容器の場合であっても中に積み込まれた貨物の重量を実重量と表記する。

自動倉庫
スタッカークレーンなどが付いた倉庫
(じどうそうこ)

空間効率が高く、機械化のよる省力化、安全性の向上、先入れ先出しが可能などといったメリットのある自動化した多段層ラック。スタッカークレーンや制御装置、在庫管理装置などによって入出庫作業を自動化している。

車載端末
モニターとマイク
(しゃさいたんまつ)

車に搭載される通信端末の総称で、トラック、乗用車、タクシー、オートバイ、バスなどに搭載されている。
車載端末と本部のコンピューターを繋ぎ、顧客サービスの向上や輸配送の効率化が可能となる。

シュリンク包装
(しゅりんくほうそう)

荷物を熱収縮性プラスチックフィルムで覆い、加熱装置により収縮させて、荷物を強く固定保持する包装方法。シュリンクとは英語で「縮む」という意味。

シュート
(しゅーと)

各出荷方面毎に商品を配分するためのコンベヤ出口。
薄いたで作られたガイドで製品やスクラップなどの自重を利用して一定の方向に品物を搬出させる。
シュータともいう。

商物一体
(しょうぶついったい)

本社・営業所など受注場所に在庫を置き、出荷まで一ヶ所の拠点で行う方式。
各拠点の配送エリアを小さくし、当日午前中のオーダーを当日中に納品するといった小回りのきく物流が可能となる。

商物分離
(しょうぶつぶんり)

受注場所と倉庫を別々にし、商品を倉庫に集めて出荷することで、過剰在庫等のリスクを低減させる方式。
また社会経済的な観点でみると都市の過密化を防ぎ、交通渋滞の軽減、都市効率の上昇などの効果があるとされている。

静脈物流
(じょうみゃくぶつりゅう)

廃棄物処理やそのリサイクルに関わる物流のことで、企業や消費者から発生する廃棄物などのモノの流れのこと。つまり、一度最終消費者まで行き渡った製品・商品を再利用目的で集め、再資源化できる拠点まで運搬することをいう。

ジョルダー
トラックの荷台についたレバー。ジョルダー
(じょるだー)

パレットに載せた商品を短縮移動させるための装置 (商品名)。トラックの荷台やコンテナにレールを埋め込んで利用する。使用法としては、その埋め込まれた床板のレール上にパレットを載せてからジョルダーをレールにセットし、ジョルダーの起こし棒を使ってテコの原理で持ち上げる。ジョルダーの底にはローラーが付いているので、あまり力を使わずとも荷物を引っ張れるというわけだ。

シームレス
(しーむれす)

バッチの切り替え時等に作業の空白時間帯無しに運搬・検品すること。
また、ユーザーが複数のサービスを違和感なく統合して利用出来る、といった意味合いの「シームレス物流」という言葉にも使われる「継ぎ目のない」という意味。

シールピッキング
(しーるぴっきんぐ)

ロケーション順にピッキング数量のラベルを印字して対象の出荷商品に貼付する方法。
バラピッキングや検品作業の時間短縮や生産性を向上させるための方法。

「す」からはじまる用語

スタッカークレーン
上下昇降するフォークを有したクレーン
(すたっかーくれーん)

直立したガイドフレームに沿って前後走行・上下昇降機能するフォークを有したクレーン。一般的に運転は制御装置により自動化され、自動倉庫のラック間に設置される。
運転台が移動する人荷昇降式・運転台固定の荷昇降式とがあり、いずれも床上型、懸垂型、天井クレーン型に分類されている。

ストレッチ梱包
(すとれっちこんぽう)

荷物を包装する時に、1個または複数個まとめてその周囲を引っ張りながらストレッチフィルムで覆い包む包装方法。輸送・荷役・保管時の荷崩れや荷抜きを防止し、汚れや雨水等からもガードする。

「せ」からはじまる用語

製造所固有記号
賞味期限等の書かれた箇所の販売者の項目会社名の横が製造固有記号
(せいぞうしょこゆうきごう)

商品が製造された工場をメーカー独自に定めた数字、もしくは記号のこと。
また製造所固有記号と一緒に記載されているロット記号では商品がいつ、どこで、どのような機械で製造されたものかを確認できる。

全ベタ
(ぜんべた)

高速道路を使わず、一般道のみで走行すること。
トラックドライバーの間で使われる言葉として定着している。

「そ」からはじまる用語

総量ピッキング
(そうりょうぴっきんぐ)

伝票単位ではなく商品単位の総数でピッキングする方法。
トータルピッキングとも呼ばれ、動線量を圧縮することで効率的な作業が可能となる。

た行の用語

「た」からはじまる用語

台貫
(だいかん)

トラックの過積載を取り締まる検問所に設置されている大型のはかり。
いわゆるトラックスケールのことで、地上固定もしくは埋め込みで設置されており、 車両を自走させてそのままはかりの上に乗せる。

宅配便
(たくはいびん)

一般消費者や荷主から発生する小口貨物の輸配送を特別罪合わせ輸送業者の一部がおこなっている事業。
荷主の戸口から届け先の戸口まで迅速な配達を特徴とする「宅配便貨物」のこと。
一部の遠隔地、離島などでなければ、おおよそ最短で翌日から翌々日には届くようになっている。

タコグラフ
(たこぐらふ)

自動車に搭載される瞬間速度・走行距離・予備記録等の様々な記録がとれるもの。
車両の稼働状況を把握できる様グラフ化する計器で、道路運送車両の保安基準では運行記録計という名称で呼ばれている。1962年から現在にかけて装着義務規定の対象車の種類が段階的に拡大している。

縦持ち輸送
(たてもちゆそう)

高層ビルなど多層階の構造物内における届け先への輸配送業務。
ビルやマンションの地上から上の階へ、もしくは上の階から下の階へ荷物を運ばれることから「縦持ち」と呼ばれるようになる。建築現場における場所指定納品等で時間と手間のかかるケースがみられる。

端末輸送
(たんまつゆそう)

幹線輸送の両端末で小口の集荷、配送を行うことを指す。
輸送は、幹線輸送とこの端末輸送の二つに分類され、端末輸送に対し幹線輸送は輸送拠点に荷物を集め別の拠点に大量輸送機関を利用して運ぶ。

「ち」からはじまる用語

着地
(ちゃくち)

荷物の届け先、または受け渡し地点。
逆に荷物を発送を行う地点は発地と呼ばれる。

チャーター便
(ちゃーたーびん)

特定の荷主の多くの商品を、通常トラック1台を契約して輸配送を行う専属輸送。
荷物の重量と配送形態により最適な車輌が手配される。
1台貸切で集荷から配達まで行う業務と、時間単位で1台を貸切にしその間自由に指示ができるタイプなどがある。

中継料
(ちゅうけいりょう)

混載便(か行参照)を使用する際に発生する費用。
トラックターミナルなどの輸送中継地点で荷物の積み替え等により発生する人件費が主となる。
一部遠隔地、離島といった通常の配送料とは別に発生する追加運賃、つまり管轄地域外で別の宅配業者等に委託した場合の手数料なども該当する。

チルド食品
(ちるどしょくひん)

5°Cから-5°Cのチルド温度帯による管理が要求される食品のこと。
加熱、解凍ですぐ食べられる冷凍食品とは違い、生麺や肉類、ゼリーやケーキなどのデザートや惣菜、スープといったものが該当する。

「て」からはじまる用語

定温倉庫
(ていおんそうこ)

温度・湿度を一定範囲 (通常、10°C~20°C) に保つ機能を持った倉庫で、営業倉庫の分類では普通倉庫に区分される。

低温倉庫
(ていおんそうこ)

生鮮食品などの冷凍・冷蔵・低温での保管が必要な品物を貯蔵するための倉庫。
10°C以上低温以下の一定温度に保持する機能を有する。

ディーゼル車走行規制
(でぃーぜるしゃそうこうきせい)

条例によりディーゼルトラック・バスを対象としてPMの排出基準を設け、東京都、埼玉県、千葉県および神奈川県では、基準に適合しない車については一定の猶予期間後に規制地域内の走行を禁止する制度。

デジタルタコグラフ
(でじたるたこぐらふ)

瞬間速度・走行距離・予備記録等の様々な情報を、メモリーカードにデジタルで記録する。
アナログのタコグラフと違い、記録が数値化されることから、経験や勘に頼ることなく具体的なデータで公平な評価・判定を行える。

デバンニング⇔バンニング
(でばんにんぐ⇔ばんにんぐ)

コンテナから荷物を取り出す作業のこと。その逆をバンニングと呼ぶ。
荷主かその代理人が直接行う場合と委託を受けた業者が行う場合があり、貨物の数量・形態などを確認するバンニングレポートが作成される。

デポ
(でぽ)

所定の週配送の地域を持つ末端の拠点を指す、小型の配送拠点のこと。
貯蔵庫や倉庫の意味合いで使われる。
多くの在庫を持たず、ランニングストックのみで顧客に少量且つ頻度の高い配送を行う。
ストックポイントも同意語にあたる。

デリバリー
(でりばりー)

一般的には宅配ピザ等の宅配サービスを指した、移動距離が短く、移動ロットが少ない消費者向けの輸送のこと。

電子タグ
(でんしたぐ)

商品情報を記録したICチップを、電波や磁気で情報を読み取る電子荷札のこと。
バーコードだけでは実現できなかった高度な管理を可能にするツールである。
電源を持っていない電子タグは、リーダーやライターが発する無線電波をアンテナで傍受することで通信可能となりデータの読み書きが行われる。

データーキャリア
(でーたきゃりあ)

人や物を自動識別する目的で作られた非接触型ICのことで、記憶させた製造番号や車両番号などがある地点を通過すると情報が読み取れる仕組みになっている。RFID(Radio Frequency Identification)、 ワイヤレスカードなどとも呼ばれる。バーコード、2次元シンボル、ICカード、電子タグなどが主にデータキャリアとして利用されている。

テールゲートリフター(パワーゲート)
トラックの荷台の後部に配備されたリフト
(てーるげーとりふたー)

トラックなどの配送車の荷台後部に配備された省力化リフト。
パワーゲートトラックと呼ばれる車両もこの装備を要したものとして該当している。
荷台後部のあおりを水平に倒し、地面まで下ろして重量物の積み込みを容易に行えるようにできる。
リンク式、アーム式、エレベーター式などがある。

「と」からはじまる用語

動脈物流
(どうみゃくぶつりゅう)

生産された製品が企業や消費者まで届くモノの流れ。 逆に消費者から回収する物流を 静脈物流 と呼び、物の流れを血液の循環にたとえて、健全な物の流れを実現するにはどちらが滞ってもいけないとしている。

道路運送車両法
(どうろうんそうしゃりょうほう)

1951年 (昭和26年) に制定された、道路運送車両に関する「所有権の公証」「安全性の確保および公害の防止」「整備と整備事業」について規定した法律。
車輌の構造装置が備えるべき要件を定めるとともに、その適正な使用を期するため、車輌の検査や登録制度、罰則の規定などを設け、安全性の性能などを維持するための点検整備を使用者に義務付けている。
道路運送車輌に関し、所有権についての公証等を行い、並びに安全性の確保および公害の防止その他の環境の保全並びに整備についての技術の向上を図り、併せて自動車の整備事業の健全な発達に資することにより、公共の福祉を増進すること (道路運送車両法1条)

トップ便
(とっぷびん)

時間外配達のことで、主に早朝における配達サービスを指す。

ドライカーゴ
(どらいかーご)

液体貨物などの非乾貨物以外の通常貨物で、大部分の荷物がこれに該当する。
特殊な扱いを必要とせず、工業梱包が行われ、通常の物流システムで処理可能な荷物を指す。
乾貨物とも呼ばれる。

ドライブレコーダー
ドライブレコーダー
(どらいぶれこーだー)

走行速度、位置情報などを記録する機器。
一定以上の衝撃を検知した時に社内設置されたカメラから状況を記録する映像記録型のものもある。
運転中の不慮の事故などに際し、処理の迅速化を図る目的の他、安全運転意識の向上などにも役立っている。

トラックステーション(トラステ)
(とらっくすてーしょん)

長距離トラック運転手の休憩および道路情報等の提供を目的として、全国主要国道沿い40箇所に設置されている施設。一定数の駐車スペース、トイレの他、休憩や仮眠、入浴、食事なども行える休憩施設を備えるが、近年ではコンビニの増加やビジネスホテルの普及などにより、福利施設は年中無休から営業時間短縮や休日を設ける施設が増えたり、食事施設を廃止してコンビニを誘致するなど、時代の移り変わりとともに変化している。

トラックターミナル
(とらっくたーみなる)

特別積み合わせ業者が、集荷と配送を行う地域に、方面別仕分けを行うため設置する輸送拠点。
各地域の集配送や幹線輸送の拠点として、運送効率の向上や交通混雑の緩和などにも貢献している。
多くの運送事業者が利用する一般事業者ターミナルは各運送事業者の拠点が集約することで、大きな公共的役割を果たしている。

トランクルーム
(とらんくるーむ)

企業または個人を対象にして、書類や家財、衣料等の物品を保管する貸倉庫。
温湿度調節機能を有したものも多くある。 厳密には倉庫業者が運営するものがトランクルームと呼ばれるが、非倉庫業者の運営する「レンタル収納スペース」も含め一般的に総称としてトランクルームと呼ばれることが多い。

トランサー
(とらんさー)

コンベヤ等の商品を搬送する機材の総称。
フォークリフトなど。

トランザクション
(とらんざくしょん)

出荷指示、配達完了通知、品目ごとの入出庫データなど、オンラインのシステムで取引されるデータの処理単位。トランザクションを二つに分け、在庫と過剰在庫を適正在庫へ機能的に区分して運用するダブルトランザクションシステムという運用法がある。

ドレージ
(どれーじ)

主に海外から輸送されたコンテナ荷物を港で降ろさず、陸路で目的地まで運ぶこと。
港で降ろすよりもスピーディー且つ低コストで荷物を届けられるが、トラック輸送料金と別体系で運用されていることが多いため別途見積りを必要とする場合がある。

トレーラー
(とれーらー)

動力源は無く、トラックやトラクターによって牽引され貨物を輸送する車両。
「引きずるもの」や「後を辿るもの」といった意味の英単語からきており、この呼び方は日本固有のもの。
形状によりフルトレーラー、セミトレーラーがある。

トンキロ
(とんきろ)

鉄道など輸送機関が運んだ量を表すのに適した、1tの貨物を何km運んだかを表す貨物輸送量の単位。
1tを1km輸送=1トンキロ、1tを10km輸送 = 10トンキロとなる。
トン数では重さのみだが、トンキロの場合はそれに距離が加わる。

な行の用語

「な」からはじまる用語

内装
(ないそう)

包装貨物の内部の水・湿気・高熱・衝撃などを考慮した包装を指す。
JIS (日本工業規格) による3種類の包装用語のひとつ。

中芯
(なかしん)

ダンボール板を横から見た際に確認できる、上下の平らな板に挟まれた波打模様の部分を指す。
箱の強度に影響してくる重要な部分で、V20~S10までの10種類で強度が分けられており、V表記は紙力増強剤を使用した強化芯で出来ている。

中抜き
(なかぬき)

メーカーから卸売業者を介さず小売業者と直接取引きを行うこと。
インターネットの普及により、この取引方法が急速に増えた印象がある。
消費者にとっては物流が省かれる分、従来よりも早く比較的安値で購入できるというメリットがあり、メーカーは直接利用者の声を聞くことができるといった利点もある。

「に」からはじまる用語

荷扱指示マーク(ケアマーク)
(にあつかいしじまーく)

作業者の安全と、内容品の損傷防止を目的とした、包装貨物の荷扱要領を指示するマーク。
以下がJIS(日本工業規格)が提示する荷扱指示マークの概要

こわれもの
壊れやすいため注意して取り扱う。
取扱注意
衝撃を与えないよう丁寧に取り扱う。
手かぎ禁止
手かぎを使ってはいけない。
貨物の正しい上方向を示す。逆さ・横積みをしてはいけない。
直射日光・熱遮へい
直射日光および熱から遮へいする。
放射線防護
放射線から隔離、防ぐ。
つり位置
スリングをかける位置。
水ぬれ防止
水濡れをしないように保護する。
重心位置
貨物の重心位置を示している。
不安定
倒れやすい貨物のため注意する。
転がし禁止
転がしてはいけない。
ハンドトラック差込禁止
上積みできる最大許容量を示す。
積み段数制限
積み重ねられる総段数を示す。
温度制限
許容される最高と最低の温度範囲を示す。
火気厳禁
燃えやすいため火気に近づけてはいけない。
荷捌き
(にさばき)

荷物の処理・整理をすること、もしくは入荷した商品を売りさばくこと。

荷姿
(にすがた)

輸送される貨物の状態を指し、ダンボール、紙袋、木枠、缶などで包装されている状態。

荷揃え
(にぞろえ)

保管されている製品を出荷指示で特定の場所へ集めることを指し、ピッキング後に行う。

ニトヤ扱い
(にとやあつかい)

壊れやすいモノを運ぶ際に、運送中の破損を妨げる保証ができないこと。

荷物の破損、損傷の責任問わずの「荷(ニ)」「問(ト)」が語源とされる運送業で主に使われる用語。

荷主
(にぬし)

商品供給者。物流業務の依頼者及び企業。

荷物の出し手を「発荷主 (はつにぬし)」、受け取り手を「着荷主 (ちゃくにぬし)」という。
年間3000万トン帰路を超える貨物輸送量を委託している荷主企業は「特定荷主」に指定され5年間で5パーセントのエネルギー効率改善を求められる。

荷役
(にやく)

物流過程におけるモノの取り扱いに関する作業全般の総称で、運搬、仕分け、積降し、積み付けなどのことを指す。荷役には、陸上荷役と港湾荷役があり、さらに港湾荷役は沖荷役と岸壁沿岸荷役とに分けられる。

入庫(棚入れ)
(にゅうこ/たないれ)

荷受した商品を保管すべき棚に納めること。

一般的な流れとして、入荷した荷物や商品が検品され、倉庫内の所定ロケーションに収められた時点のことを指す。

入庫(荷受け)
(にゅうこ/にうけ)

送り主から荷物が届いた状態を指し、この段階で買掛と在庫数量総数の増加を発生させる。

「ね」からはじまる用語

ネステナー
ネステナー。入れ子式のスチールパレット
(ねすてなー)

入れ子式のスチールパレットで、ポータブルラックの機能を持つ。

ネステナーとは鳥の巣の意味で、その形に似ていることが名前の由来。 保管物を高積みで保管可能で、安定性に優れ、限られたスペースを有効かつ合理的に活用出来る。

「の」からはじまる用語

納品代行
(のうひんだいこう)

主に百貨店や大規模小売店などが、多くの納品業者による納品時の混雑を緩和するために、指定された運輸業者が一括で納品を代行する方法。集荷や配送のみならず、検品、値札付け、品揃えの業務なども代行する。
納入業務の迅速化や店頭の交通混雑を緩和などに有効である。

軒下渡し
(のきしたわたし)

商品運送後の荷物受け渡しにおいて、ドライバーが受取人の家や施設の玄関、もしくは搬入口で荷下ろしする納品方法。家屋や施設内への搬入および設置に関しては受取人が行う。
具体的な例を挙げると、ピザや寿司などのデリバリーや家具などの日用品、軽量の工業用具などの貨物受け渡しのことである。

は行の用語

「は」からはじまる用語

はい
(はい)

倉庫などで積み重ねられた荷物の状態を指す。

規則正しく積み上がっている状態を「はい付け」、それを取り崩す際は「はい崩し」、別の場所へはい付けする場合は「はい替え」と言う。

バイク便
(ばいくびん)

オートバイによる輸送サービス。
貨物自動車運送事業法の適用を受けた小規模輸送事業の一つ。
主に書類などの小型な荷物を輸送する。

配送
(はいそう)

拠点間の荷物移動を通常は輸送と言うが、配送はその中でも比較的近距離・小口・短時間の荷物の移動のことを指す。

バケットエレベーター
搬送用のエレベーター。バケットエレベーター
(ばけっとえれべーたー)

多数のバケツがチェーンなどに装着された搬送用エレベーター。
チェーンが上下回転し、荷物を垂直に搬送可能である。

パッキング
(ぱっきんぐ)

荷造り、梱包のこと。もしくは荷造りの際に荷物が動かないよう隙間に詰めるモノ。

バックヤード
(ばっくやーど)

主に店舗等にある在庫保管場所として、売り場の裏側などに設置された空間。

飲食店では厨房や材料置き場が該当するなど、原則的には収益を生まないスペースであるため効率的に活用する必要が有る。

バッチ
(ばっち)

必要な指示を予め与えておき、一挙に処理をする自動処理のこと。
ある単位の時間で出荷作業情報などを分割し、情報をまとめてから仕事を行うことを指す。

バラピッキング
(ばらぴっきんぐ)

ピッキング方法のひとつで、単品ごとに在庫を運び出すこと。
ピースピッキングとも呼ばれる。

ケース単位なら「ケースピッキング」、パレット単位なら「パレットピッキング」となる。

パルプモールド
パルプ製の立体成形。
(ぱるぷもーるど)

原料の古紙・パルプを溶解処理後、成形型を用いてすき上げてつくる紙の立体成形品。

軽量小物の緩衝材などに使われるが、鶏卵や青果物のパックやトレーに使用されているイメージが一般的。

パレタイズ
(ぱれたいず)

パレットに商品を積み付けること。

パレタイザと呼ばれる自動でこの作業を行う機器もある。

パレチゼーション
(ぱれちぜーしょん)

貨物をパレットに積付けしたままで積込み、輸送~荷下ろしする方法。
輸送や保管、包装の面で合理化を図るのが目的。

パレット
木製のパレット
(ぱれっと)

物品を荷役・輸送保管するため、単位数量でまとめて乗せる荷役台のことでフォーク用の差し込み口がある。

標準的な平パレットをはじめ、ボックスパレット、ポストパレットなどがあり、そのどれもが包装モジュール寸法 (JIS Z0105) に準拠したサイズとなっている。

ハンガー便
(はんがーびん)

専用車両で衣類をハンガーに吊るしたまま輸送し、そのままの状態で届ける方法。

衣類のシワを防止し、開梱後の陳列がスムーズであるのがメリット。また梱包・開梱時の手間や資材削減にも効果がある。

ハンディターミナル
ハンディタイプの情報端末。宅配業者に集荷を頼んだ際にバーコードを読み取ったりする機械
(はんでぃたーみなる)

比較的に手で簡単で持てる携帯情報端末の総称。

バーコードやRFID等のスキャニング、キー入力、画面表示、音とバイブレーション、ファイル入出力、パソコンとのファイル送受信などが基本的な性能として挙げられる。

判取
(はんとり)

荷主との個別契約書の位置付けから発行される「送り状」が最終消費者に届けられた証明として受取人に捺印、サインなどをもらうことをルールとしている。その行為もしくはその配達が完了した証明となる伝票を判取という。

ハンドパレットトラック(ハンドリフト)
赤いハンドリフト。
(はんどぱれっととらっく)

油圧とテコの原理を利用してパレットを床面から上げ、人力で搬送する機器。

人力でも少ない力での作業が可能な手動式フォークリフトと言える。
フォークリフトと同様に後輪で舵をとるため、引くことが走行時の基本となる。

ハンドリフター
(はんどりふたー)

手押しで走行するパレタイズ荷物用の荷役機器。
電動または手動でフォークを昇降できる。最大積載質量は1000kg。

バンニング
(ばんにんぐ)

一般的に「バン積め」と呼ばれる、貨物をコンテナに詰め込む作業のこと。

バンニング ⇔ デバンニング

パーセル
(ぱーせる)

包装してある小荷物、小包のこと。

英語でそのまま「parsel」で意味も同様。語源はラテン語で「小さな部分」の意味。

バーター取引
(ばーたーとりひき)

物々交換のことで、現金を扱わないサービス取引や商品を指す。
また、何か買ってもらう代わりにその客から何かを買うなどの条件つき取引のこと。

バーチレーター
縦型のコンベアのようなもの。
(ばーちれーたー)

荷物を垂直搬送できる垂直搬送システムのこと。

コンベアのような水平移動からエレベーターのように垂直移動も可能。

「ひ」からはじまる用語

ピッキング
(ぴっきんぐ)

注文や出荷指示に対して、その品物を在庫から選び、倉庫から取り出すこと。
ピッキングの方法には「種まき方式」と呼ばれる出荷指示の内容や量に応じた商品・物品をまとめて荷捌き場で出荷先別に仕分ける方法と、各出荷先ごとに必要な数量のみを順にとなから取り出して出荷する「摘み取り方式」がある。

ヒルスタートアシスト
(ひるすたーあしすと)

坂道発進時に、傾斜を自動車が感知し、発進時ブレーキから足を離しても、一時的にブレーキがかかった状態を保つことができ、車両のずり落ちを防止できるシステム。
ブレーキ配管に電磁弁を追加したもので、空気・油圧ブレーキを問わず容易に装備ができるのが特徴。

「ふ」からはじまる用語

フォークリフト
(ふぉーくりふと)

油圧で上下し、前後に傾くことのできるフォークを取り付けた車両。
フォークをパレット差込口に入れて持ち上げ、移動させることが可能な荷役機械。

ハンドリフトなどと区別するため、フォークなどの貨物を保持する装置を装備、マストを保有、動力を持って走行しフォークなどの昇降を行うといった構造を満たすものを定義することが多い。

物流EDI
(ぶつりゅういーでぃあい)

受発注、ピッキング実績、欠品、欠品按分、入荷予定、入荷確定などの各物流関係データを自動的に送信するシステム。

物流ABC
(ぶつりゅうえーびーしー)

活動基準原価計算のことで、コストを発生させるアクティビティ (活動) ごとにその発生原価を把握することで、製品別コスト把握する目的に行われる原価計算方法。
簡易的には人件費を時給、分給などで計算し、1つの仕事に対する時間を測定し、活動原価を測る。

物流二法
(ぶつりゅうにほう)

「貨物運送取扱事業法」と「貨物自動車運送事業法」、2つの自動車運送事業の事業行為を規定する法律を合わせて呼ぶ場合の通称。

プライバシーマーク
(ぷらいばしーまーく)

個人情報の取扱を適切に行っている民間事業者に対して審査を実施し、合格した企業にのみ使用が認められる、通称Pマーク。認定されれば公の場で自社関連物に使用し「個人情報の取り扱いに対し安全に取り扱いが行われている」ことをアピールできる。

プラスポイント
(ぷらすぽいんと)

荷物の積み込み地点。

プラダン(ダンプラ)
(ぷらだん)

ポリプロピレン樹脂 (PP) を原材料として製造されたプラスティックダンボールのこと。

紙の段ボールに比べて水や油に強く、丈夫で長持ちする。また段ボールのような中空構造になっているのでとても軽量である。

プロフィットセンター
(ぷろふっとせんたー)

収益と費用の両者を含む利益に対して責任を持つ、企業内の構成単位。

本来は直接的に利益を生まないコストセンターと考える企業が多いが、市価に等しいもしくは安い社内保管料、社内運賃等を設定して、これによって経営し利益を生むという観点からプロフィットセンターと位置付ける企業が増えている。

「へ」からはじまる用語

ベンダー
(べんだー)

売主のことで、消費者から見た小売店、小売店から見た仕入先・メーカーのことを指す。

特定業者の製品のみを扱うベンダーはシングルベンダー、複数ならマルチベンダーとなる。 直接の語義は製品の供給業者を指し、対義語はエンドユーザー。

「ほ」からはじまる用語

保管料
(ほかんりょう)

特定の場所に荷物を保管しておくことについて発生する費用。
つまり営業倉庫が貨物の保管に際し、その対価として徴収する料金などをいう。

保税地域
(ほぜいちいき)

外国貨物に対する輸入税の賦課を猶予したままの状態で蔵置できる地域。

日本国内では財務大臣 (指定保税地域のみ) や税関長が許可し設置される。
貨物の搬出入の管理は保税地域の管理者が自主的に台帳に記帳することにより行われている。

ボックスパレット
四面の柵状の側板付きパレット
(ぼっくすぱれっと)

3面ないしは4面の側板が取り付けられたパレット。

取外し式、折畳み式、固定式構造のものがあり、車輪付きのものをロールボックスパレットと言う。

ま行の用語

「ま」からはじまる用語

マイナスポイント
(まいなすぽいんと)

荷降ろし地点。

間口
(まぐち)

保管物を出し入れする位置。

建物や敷地を道路側や玄関側などの主要な方向から見たときの幅のことを言い、その寸法を間口寸法と言う。間口に対して直角方向は奥行きとなる。

マテハン
(まてはん)

機械による作業の直訳マテリアルハンドリングの略。
自動化設備内での物品の搬送機器や工程を意味する。

物流業務の効率化のために使用される作業機械 (自動倉庫、フォークリフト、パレット、コンベヤなど) を称して「マテハン機器」と呼ぶ。

マニフェスト
(まにふぇすと)

船積みされている貨物の明細書、もしくは産業廃棄物を処分業者に運搬する場合に使用する「産業廃棄物管理票」をマニフェストと呼ぶ。

「み」からはじまる用語

ミルクラン
(みるくらん)

ひとつの車両で複数の発荷主のところを回って配送貨物を集荷する巡回集荷のこと。
牧場を巡回して牛乳を集荷するのになぞらえたことが由来。

「め」からはじまる用語

メザニン
メザニン(中2階式の仮設棚)
(めざにん)

組み立て・解体が容易な中2階式の仮設棚。

フロアスペースを2倍から3倍へと増やし倉庫内の空間利用効率化を図れる。 積載ラックとも呼ばれる。

メタノール車
(めたのーるしゃ)

メタノール (メチルアルコール) を燃料にして走る自動車。
ディーゼル車と比べ窒素酸化物や粒子状物質の排出が少ない低公害車。

「も」からはじまる用語

持出
(もちだし)

配達店に到着した荷物を、宅配者に積み替えて配達に出ている状態を指す。

モーダルシフト
(もーだるしふと)

旅客や貨物のトラック輸送を、貨車や船舶輸送に切り替え、二酸化炭素排出の削減を図る方式。

主な狙いとしてはCO2排出量の抑制、エネルギー消費効率の向上、道路混雑問題の解消と交通事故の防止効果などがある。

や行の用語

「ゆ」からはじまる用語

床耐荷重
(ゆかたいかじゅう)

床上に載せても安全であると保証できる荷重量。
保管設備や荷物、作業機械の総重量とそれらを支える床の骨組みや構造で決まる。

輸送
(ゆそう)

車・船・航空機等の輸送手段を用いて良好な状態なまま人や物質を一定の距離移動させること。
長距離の移動を「輸送」とし、短距離の移動を「配送」と使い分けるケースもある。

ユニットロード
(ゆにっとろーど)

あらかじめ、ある標準の重量もしくは体積 (取扱単位) にとりまとめ、様々な形状の貨物を輸送する方式。 貨物をユニットロードにすることで荷役を機械で行う、発地から着地まで保管や輸送を一貫して行うなどの運用効率向上が図れる。

「よ」からはじまる用語

宵積み
(よいづみ)

朝一番出発の荷物を前日の晩に積み込み準備しておくこと。

容器包装リサイクル法
(ようきほうそうりさいくるほう)

平成7年に公布された「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」の略称。

家庭から排出されるごみの重量2?3割、容積で約6割を占める容器包装廃棄物について、リサイクルの促進等により、廃棄物の減量化、資源の有効利用を目的としている。

庸車(傭車)
(ようしゃ)

大手の運送会社が固定費軽減のため台数制限し、繁忙期など台数が足りない際に、自社の下請けや個人事業主の業者に仕事を依頼すること。

横持ち
(よこもち)

倉庫間や営業所間で輸送することを指す。
ビル等の多層階の構造内での輸送業務は「縦持ち」と呼ぶ。

ら行の用語

「ら」からはじまる用語

ラック
倉庫の棚
(らっく)

産業用物品を保管する棚の総称。

ラッシングベルト
ガッチャ。荷物を固定する道具
(らっしんぐべると)

通称『ガッチャ』と呼ばれる、荷物の固定・締め付け用具。

荷室内に側面を取り付けたレールに引っ掛けることで使用する。 バックル固定のカム式とハンドルを反復させて締め付けるラチェット式。

「り」からはじまる用語

流通加工
(りゅうつうかこう)

製品に手を加え、付加価値を付ける作業のことで、商品そのものに手を加える「生産加工」(組み立て、切断等)と、商品そのものには手を加えないが販促促進を目的とした「販促加工」(値札付け、セット組み等)に分けられる。

利用運送
(りよううんそう)

自己としては輸送機関を持たず、荷主から荷物の輸送を受託し、他の企業が所有する輸送機関を利用して輸送する方法。

「貨物利用運送事業」とも呼ばれ、この事業を行うためには国土交通省の許可または登録が必要となる。
また利用運送には主にトラックによる集荷・配送の事業者が登録する「第一種貨物利用運送事業」と航空、海運、鉄道の運送とそれに関連する自動車による集荷及び配送で一貫したサービスを行える「第二種貨物利用運送事業」の2種類がある。

リードタイム
(りーどたいむ)

発注から注文品到着までの期間を指し、通常は日数で示す。
物流の出来・不出来をこの部分で評価する場合も多い。

「る」からはじまる用語

ルート配送
(るーとはいそう)

あらかじめ設定しておいたルート通りに配送すること。
配送の効率化・高速化、コストの削減、サービス性・精度の向上が狙い。

「れ」からはじまる用語

レイバーコントロール
(れいばーこんとろーる)

人的資源の効率運用のことで、主にパート・アルバイトの労働時間スケジュールとその調整作業を指す。
必要な時間に必要なだけの人員投入を行うことが一般的とされるが、倉庫などではそうした機動的な時間管理を行えるところは少ない。

「ろ」からはじまる用語

ロジスティクス
(ろじすてぃくす)

市場の動き (マーケットイン) に合わせて生産や仕入活動を行う (同期化) マネジメント。

発生地点から消費地点までの効率的・発展的な「もの」の流れと保管やサービスなど関連する情報を計画、実施、コントロールする過程のことを言い、物流全体の最適化を目指すものである。

ロット
(ろっと)

英語で「群」「組」「ひとくち」などの意味を持つ、輸送及び荷役、保管を行う際の貨物の処理単位のこと。
発注ロット、製造ロット、運搬ロット、販売ロットなど目的によってその呼ばれ方は異なってくる。

ロット記号
(ろっときごう)

商品の製造日や時間、製造された機械をアルファベット1~2文字で記載した番号。

ロードプライシング
(ろーどぷらいしんぐ)

特定の地域に進入、または通行する車から料金を徴収する制度。
自動車交通量の抑制から交通渋滞の解消や大気環境の改善が狙い。

ABCの用語

「A」からはじまる用語

AFS(アダプティブ・フロントライティングシステム)
(エーエフーエス)

適応性前照灯システムのことで、ハンドルを切った方向にヘッドライトを動かすことができるというもの。

車両進行方向のロービームを作動させ配光を変化、進行方向をより明るく照らすことにより視認性を高め、夜間におけるカーブやコーナーなどの事故低減を未然に防ぎやすくするための機能。

AGV(オートメイテッド・ガイデッド・ヴィークル)
無人自動搬送車
(エージーブイ)

無人化されたフォークリフトや搬送台車のような自動搬送車のことで、軌道のあるタイプと無軌道のものがある。

ASNデータ
(エーエスエヌデータ)

事前出荷明細送付のことで、商品が入庫あるいは納品される前に、納品予定数などの情報を事前に相手先へ送付することを指す。

荷受場での検品もASNと突き合わせすることで完了するため、検品作業は軽減され、作業効率の向上を図ることができる。

「B」からはじまる用語

B/N
(ビーエヌ)

英語のBill of Ladingを略した言葉。

船荷証券のことで、船積みされた際に船会社から交付される積荷の所有権を書面化した形の有価証券を指す。 船積書類の中でも最も重要な書類とされる。

BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)
(ビーピーアール)

顧客満足度を高めるため、業務やサービスのプロセスを機能別のタスク・要素に分解し、各タスク・要素を全体的のプロセスを見直す観点から、抜本的な再設計・プロセスの再構築など変革するといった業務革新のこと。

BTO(ビルド・トゥ・オーダー)
(ビィートゥーオー)

在庫リスクを回避するための方法として近年注目されている受注生産のこと。

メーカーが商品を部品の状態でストックして、顧客の注文を受けてから組み立てて出荷するという、主にパソコンや自動車などの製造業で導入されているビジネスモデル。

BtoC
(ビィートゥーシィー)

企業間取引(Business to Business)ではなく消費者向けの公理を意味する(Business to Consumer)の意味で、インターネット上のオンライン店舗などによる様々なサービスや物品の販売を示す。
また、インターネットの双方向性を生かしたオンライントレーディングや銀行手続きなども事業として行われている。B2Cとも言われる。

「C」からはじまる用語

CALS/EC
(キャルス/イーシー)

「生産・調達・運用統合情報システム」「調達情報システム」「電子取引支援システム」のことで、調達から、設計、開発、生産、運用、管理、保守に至る製品のライフサイクルのプロセスを統合データベースで一元管理し、工程間の簡素化によりコスト低減を図る取り組み。

日本国内では国土交通省が「公共事業支援統合情報システム」の略称として定義している。

CFS(コンテナ・フレイト・ステーション)
(シィーエフエス)

小口貨物の集積や保管、蔵置する輸出入貨物の荷捌き場所となる倉庫。

CFSに搬入される貨物およびCFSで荷渡される貨物をCFS貨物と呼ばれる。 一般的には高床式の倉庫が多い。

CIF(コスト・インシュランス アンド フレイト)
(シィーアイエフ)

輸出地 (売主) から輸入地 (買主) までの運賃・保険・各種手続き、作業料込みの価格。

商品が買主の指定した場所に届いた時点で、その商品の所有権が飼い主に移転するという取引条件で、運賃・保険・各種手続き、作業料は売主が全て負担する。

CMBS(コーション・ミチゲーション・ブレーキシステム)
(シィーエムビィーエス)

追突の恐れがある際に、警報を鳴らし運転手に知らせるシステム。また追突が回避できないとコンピュータが判断した際は自動的にブレーキをかけ追突被害を軽減する。

CNG車
(シィーエヌジィーしゃ)

圧縮天然ガスを燃料とした低公害車で、ガソリンや軽油と比べ、CO2(二酸化炭素)やNOX(窒素酸化物)等の排出量が少ない。
現時点ではまだ製造台数は少なく、価格も高いほか、気体のため燃料タンクが大きくなるのでトレーラーなどには向かない。

CS(カスタマー・サティスファクション)
(シィーエス)

顧客満足のことで、商品・サービスにより顧客満足を与え、企業と商品のイメージを高め、販売促進に結びつけるコンセプトを指す。

CY(コンテナヤード)
(シィーワイ)

船会社がコンテナを集積、蔵置し、輸出入実入りコンテナの受け渡しが行われるコンテナターミナル施設の一部、コンテナヤードの略。

DEFの用語

「D」からはじまる用語

DC(ディストリビューション・センター)
(ディーシィー)

大量・多品種に仕入れられた商品を一旦保管し、必要に応じた量で出荷できるように整備された在庫保管型センター。

D/O(デリバリー・オーダー)
(ディーオー)

荷渡指示書のことで、買主が荷物を入荷する際に海貨業者への一連の手続きと作業の一切を受託するために作成する書類。

この書類と引き換えに貨物を引き渡すべき旨を記載してあるが、単に貨物引き渡しの指示書に過ぎず、流通性を有しない語源のままデリバリーオーダーもしくはこの略称で呼ばれる。

DPF(ディーゼル・パーティキュレート・フィルター)
DPFの構造。廃棄物が煤(カーボンスート)と可容有機物HCに分かれ、それぞれ酸化触媒を通され、酸素・二酸化炭素と煤が排出され、セラミック間フィルターを通し綺麗な空気として排出される図
(ディーピーエフ)

マフラーの代わりに取り付けることでディーゼルエンジンが発生する排気ガス中の有害物質を含む微粒子を除去するフィルター。

基本的には粒子状物質をフィルタで補足するのみだが、フィルタが目詰まりを起こして機能が低下するため、ヒーターなどで燃焼再生させるセルフクリーニング機能を追加するなど改良が加えられたものなどがある。

DPS(デジタル・ピッキング・システム)
(ディーピーエス)

アイテム別に設置されるデジタル表示器棚の表示数に従ってピッキングする作業支援システム。

商品知識がなくともすぐに作業ができるというだけでなく、従来のリストピッキングに比べ探す手間が省けるなどの生産性向上が図れるといったメリットがる。

「E」からはじまる用語

EBD(エレクトロニック・ブレーキフォース・ディストリビューション)
(イービィーディー)

電子制御制動力分配システムのことで、ブレーキバランスの自動制御を行う。

従来のABS(アンチロックブレーキングシステム)に比べ、走行状況を各輪センサーに的確に検出し、もっとも適切な制御力を配分したブレーキングを実現する。

EC物流
(イーシィーぶつりゅう)

電子商取引に伴う物的流通で、インターネット等のPC通信利用によるオンラインショップやオークションサイトなどに代表される電子データを活用した取引。

EOS(エレクトロニック・オーダリング・システム)
(イーオーエス)

コンピュータによる自動発注システム。

発注する側が発注数量を決定すると、入力した情報はただちに卸やメーカーに流れる仕組みになっている。 電話やFAXといった従来の方法に比べ、大量のデータを迅速で正確に処理することが可能である。

ETC(エレクトロニック・トール・コレクション・システム)
(イーティーシィー)

有料道路等での料金精算を無線通信により自動化しノンストップで行える自動料金収受システム。

無線通信を利用し、車両と料金所のシステムが必要な情報を交換、料金の収受を通過中に行えることから「ノンストップ自動料金支払いシステム」と呼ばれることもある。

「F」からはじまる用語

FEU(フォーティフィート・イクイヴァレント・ユニット)
(エフイーユー)

40フィートコンテナの換算法。
20フィートコンテナ1個を0.5、40フィートコンテナ1個を1とする計算方法。

一般的に、輸出入には国際的に統一された 20フィートと40フィートの海上コンテナが使用される。

FOB(フリー・オン・ボード)
(エフオービィー)

本船積込 (甲板) 渡し価格のことで、売主が荷物を船に積み込むまでの各種手続きと作業の代金をいう。

FOBによる契約では、売主 (輸出者) は貨物をほかの港で本船に積み込むまでの費用とリスクを負担、それ以降の費用とリスクは買主 (輸入者) が負担することとなっており、移転されるのは物品が本船の船上に置かれた時点となる。

GHIの用語

「G」からはじまる用語

GPS(グローバル・ポジショニング・システム)
(ジィーピーエス)

位置測定衛星を使用した、現在地及び移動速度、時刻などをリアルタイムで知ることのできる受信装置。

軍事用にアメリカ合衆国が打ち上げた約30個のGPS衛星から数個の衛星の信号を受信機で受け取り、受信者が現在位置を確認できるというシステムである。

「I」からはじまる用語

ISO(インターナショナル・オーガニゼーション・フォー・スタンダーディゼーション)
ISOマーク
(アイエスオー)

国際標準化機構のことで、鉱業・農業産品の標準的品質保証規格を制定している国際機関。
取得後のレベル維持が非常に高度な継続審査がある。

ISO9000シリーズは品質に関する国際規格。ISO4000シリーズは環境に関する国際規格。

「イソ」「アイソ」などと呼ぶ。

ITS(インテリジェント・トランスポート・システム)
(アイティーエス)

最先端の情報通信技術AHS (自動運転道路システム) やVICS (道路交通情報通信システム) のほか、インターネットやGPSを活用してトラック輸送の情報化を推進しようとするなどの高度道路交通システム構想。

JKLの用語

「J」からはじまる用語

JANコード
JANコード(バーコード)
(ジャンコード)

日本で使用されている標準的な商品コードのことで、製造元や商品を示す13桁の数字からなるこのコードは自社製品に自由に割り振り、通産省の流通システム開発センターに登録を申請する。

JKLの用語

「K」からはじまる用語

KIT(キョウドウ・インフォメーション・オブ・トランスポート)
(キット)

トラック運送業界で利用される、パソコンネットワークを使った、帰り荷斡旋システムのこと。

(社)全日本トラック協会が開発したシステムで、運営は日本貨物運送共同連合組合が行っている。 読み方は「キット」。

KYT
(ケーワイティー)

危険(K)予知(Y)トレーニング(T)の頭文字からとった文字通り、運送業務には欠かせない基本的且つ重要な安全を守る上で必要なスキルを磨く訓練のことで、職場で実践する場合は(KY)活動ということになる。

「L」からはじまる用語

L/C(レター・オブ・クレジット)
(エルシー)

輸入者の輸入代金支払いに関して輸入者の取引銀行が保証した信用状。

輸入者の立場から見ると代金回収が迅速で確実にできるというメリットがある。

LKAS(レーン・キープ・アシスト・システム)
(エルケーエーエス)

車両前方に設けられたC-MOS (リンク) カメラ画像を元に車線を認識し、ハンドルが自動的に中央付近を走行するように操舵力を加えるという車線維持を支援する機能。

MNOの用語

「M」からはじまる用語

M&A(マージャー・アンド・アクイジション)
(エムアンドエー)

企業の合併・買収、広義では資本提携や営業権壌渡なども含まれる。
他の企業を取得する際に買収者やその子会社に吸収合併させる、買収先企業の株式を買収して子会社化するなどの手段。

「N」からはじまる用語

NOx・PM法
(ノックス・ピーエムほう)

自動車NoxPM法には、自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質に関する総量削減基本方針・総量削減計画、対策地域のトラック、バス、ディーゼル乗用車等に適用される車種規制、事業者排出抑制対策等が含まれる。

「O」からはじまる用語

OCR(オプティカル・キャラクター・レコグニション/リーダー)
(オーシーアール)

手書きの文字や印刷された文字を直接読み取り、コンピューターに入力可能な光学式文字読取装置。
画像データの中から文字の輪郭を抽出して判断する。

PQRの用語

「P」からはじまる用語

PM(パーティキュレート・マター)
(ピーエム)

ミクロン単位の個体や液体の粒。

ディーゼルエンジンから排出されるPMには、粒径10μm以下の細かい粒子が含まれ、大気中に長い時間浮遊することから、浮遊粒子状物質(SPM)と呼ばれ大気汚染の主要因とされる。

POSシステム(ポイント・オブ・セール・システム)
(ポスシステム)

商品の販売時点でその商品に関する情報(商品名、価格、売れた時間など)を収集し、管理する仕組み。

通常は在庫管理のために、商品につけられたバーコードをレジのスキャナで読み取り、コンピューターへ転送する。

PVC(ポリビニールクロライド)
(ピーブイシー)

一部の自動車用アンダーコートにも用いられている、ポリ塩化ビニール。

難燃性・電気絶縁性で、硬質にも軟質にもなる。 劣化も少なく様々な分野で使用されるが、焼却するとダイオキシンが発生したり、使用されている可塑剤が環境ホルモンとされているなどの問題がある。

「R」からはじまる用語

RFID(ラジオ・フリーケンシー・アイデンティフィケーション)
RFIDアイコン
(アールエフアイディー)

ICを組み込んだプレートやタグを物や場所に取り付け、そのものの判別や位置確認を行える自動認識技術のひとつ。

非接触型で、データの読み書きや更新が可能となる特質がある。 管理したい対象にトランスポンダと呼ばれる装置を装着し、そこに格納された個体識別コードをリーダーなどの装置を使って無線で読み込み識別する。

STUの用語

「S」からはじまる用語

SKU(ストック・キーピング・ユニット)
(スキュー)

在庫保管単位。

商品の数を指す言葉だが、商品の種類を指す「アイテム」と混同しやすい。 販売ペースに合わせて安全在庫として手持ちの在庫量を設定するといったこと。

「T」からはじまる用語

TC(トランスファーセンター)
(ティーシー)

通過型センターのことで、調達輸送先からなるべく早く、多数の出荷先へ荷物を振り分け、配送業務をおこなうために設置された倉庫を指す。

TECT
(テクト)

衝突時の衝撃を吸収するクラッシャブル構造・衝撃を効果的に分散させる骨格構造・高強度なキャビン構造の3つによって乗員を保護する軽量衝撃吸収ボデーのこと。

TEU
(ティーイーユー)

20フィートコンテナ換算法で、20フィートコンテナ1個を1、40フィートコンテナ1個を2としてコンテナ取扱貨物量の数値として表示する。

45フィートコンテナの場合は2.25TEUとなるが、2TEUとしてみなされるケースも多くある。

VWXの用語

「V」からはじまる用語

VICS
(ビックス)

道路規制情報、交通情報、気象情報、所要時間情報、事故・工事情報、経路案内、道路地図等の情報をドライバーや運行管理者にリアルタイムで提供するシステム。
VICS情報は24時間365日提供され続けている。

VMI(ベンダー・マネージド・インベントリー)
(ブイエムアイ)

取引先が小売業に代わり、小売店舗内の自社商品在庫を管理する仕組みのことを指す。

取引先はPOSによって店舗別在庫を把握し、過去の販売動向などを分析して各店舗へ出荷・棚入れを行う。
商品が販売されPOS登録がされるまでの在庫は取引先に属し、POS登録の時点で売り上げとなる。

0-9の用語

「3」からはじまる用語

3R
(スリーアール、さんアール)
  • 製造段階での部品点数等の削減による、使用エネルギー抑制の取り組み「Reduce」
  • 再利用による製品・商品の長寿化や使用回数の増大による活動方法「Reuse」
  • 製品の再資源化により新資源消費抑制による環境保全「Recycle」

この3点を軸に、循環型社会の実現に向けた、経済活動・消費活動を行っていくための一連の取り組み。

「5」からはじまる用語

5S
(ごエス、ごーエス)

当たり前のことを当たり前に実行することの定義5つの頭文字をとったもの。

  1. 整理
  2. 整頓
  3. 清掃
  4. 清掃維持