大型トラックには、普通乗用車にはない危険が潜んでいます。ここでは大型トラックの運転中に気をつけるポイントと、対処法を紹介します。

大型トラックの死角

大型トラックにはアルミバンが付いていることが多く、ルームミラーで後方を確認できません。また、左側後方は非常に見づらく、バックミラーやアンダーミラーが映らない場所は、ほぼ見えません。

バックミラーが付いていない場合は、バックの際に一度降りて安全確認を行う必要もあるでしょう。大型トラックの死角を常に意識して運転することが、事故の防止に繋がります。

大きな内輪差

内輪差とは右左折をする際に、後輪が前輪よりも内側を通ることであり、大型トラックは普通乗用車よりも内輪差が大きくなります。大型トラックドライバーが普通乗用車の感覚で右折や左折をしようとすると、曲がれなくて障害物にぶつかってしまうでしょう。

また大型トラックには、内輪差による自転車・バイクの巻き込み事故が多く発生しています。事故を未然に防ぐために、内輪差を常に意識した運転を心がけましょう。

車両感覚

普通乗用車に比べて大型トラックは車幅が広いので、すれ違いには注意が必要です。細い道には入らない方が無難ですし、進入禁止の道もあるので気をつけましょう。大型トラックは車幅に加えて、ミラーも横に大きく張り出しているので、建物や標識にぶつけないように注意も必要です。

そして、横幅に加えて気をつけたいのが高さです。高さの感覚が掴めていないと、トンネルや看板にぶつかるといった事故を起こしてしまいます。大型トラックは、車幅と車高に要注意です。

横風にさらされる

車両はサイズに比例して、横風の影響が強くなります。高速道路では、トンネルを出た時・河川にかかる高速道路の橋の上・海沿いなどで強い横にさらされる危険があります。このような場所では、走行速度を落とすことが大切です。速度を落とすことで風圧を下げ、車両に働く風の力を下げられます。

高速道路などには「横風注意」の警告が出ています。警告に気づいたら後方の車との距離を確認して、緩やかに速度を落としましょう。

大型トラックドライバーが、運転中に気をつけるべきポイントを紹介しました。普通乗用車に乗り慣れている人でも、大型トラックの死角・内輪差・車両感覚には苦労するでしょう。普通乗用車とは違う乗り物だと意識して、運転することが大切です。