物流業界で深刻化する人材不足と高齢化問題。特に大型トラックを操る運転手は平均年齢47.5歳と、他業種よりも高齢化が顕著です。さらに注目すべきは、女性ドライバーの割合がわずか2.5%という男性優位の職場環境です。

 

そんな状況の中、新しい風を吹き込んでいるのが茨城の物流企業に勤務する21歳の清水さん。彼女の姿を取り上げたテレビ番組がネット配信され、視聴回数80万回以上を記録し、数百件のコメントが寄せられるほどの反響を呼びました。

 

「配送先のお客様から『番組見たよ』と声をかけられることが増えて、予想外の反響に驚いています」と清水さんは笑顔で話します。

 

彼女が大型車両の世界に足を踏み入れたきっかけは意外にもシンプルでした。以前の職場でトラックを間近で見る機会があり、「あのかっこいい車両を自分も運転したい」という純粋な憧れから始まったのです。

 

「私は本来、チームワークを必要とする環境より、自分のペースで仕事ができる方が向いています。ドライバーという仕事は、一旦仕事を覚えれば精神的にリラックスできる職種だと感じています」

 

運転席は彼女にとって特別な空間。誰にも邪魔されない自分だけの城として、ハンドルを握る時間を大切にしています。この「マイスペース」の存在こそが、彼女が男性社会と呼ばれる業界で活躍できる秘訣なのかもしれません。

 

 

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