2023年11月26日、三菱ふそうトラック・バスが大型トラック市場に新たな提案を行いました。同社の主力製品「スーパーグレート」シリーズに、第5輪荷重20トンに対応する新型セミトラクタが加わったのです。重量物輸送業界にとって、この新型車両はどのような意味を持つのでしょうか？

 

従来のラインナップでは13〜18トンの第5輪荷重に対応していましたが、今回の追加により、さらに重いクラスの貨物にも対応可能になりました。「FV-R」型（6×4駆動・後2軸・リーフサスペンション仕様）をベースに開発されたこの新型車両は、建設機械や重機など、これまで運搬が難しかった超重量物の輸送を可能にします。

 

新型セミトラクタの心臓部には、12.8リットル排気量を誇る6R30エンジンが搭載されています。このパワーユニットは530馬力（390kW）の高出力を発揮し、20トンもの重量物を牽引するための十分な性能を確保しています。驚くべきことに、このエンジンは従来モデルと比較して約5％の燃費向上も実現。「2025年度重量車燃費基準」にも適合する環境性能を備えています。

 

さらに注目すべきは、オプション設定された速度制限装置（NRシステム）です。この装置を利用すると最高速度を制限する代わりに、被牽引車の積載量をさらに増やすことが可能になります。特殊な重量物輸送を行う運送業者にとって、この機能は業務の幅を広げる大きな助けとなるでしょう。

 

物流業界では様々な輸送ニーズに対応できる車両が求められています。三菱ふそうトラック・バスは今後も多様化する輸送要件に応える製品開発を続け、物流の効率化と高度化を支援していく方針です。あなたの会社の重量物輸送の課題解決に、この新型セミトラクタが貢献するかもしれません。

 

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