26日、ウクライナの軍事情報サイト「ディープステート」が、東部ドネツク州の重要拠点ポクロウシク中心部へロシア軍が進入し、陣地固めを進めていると報じました。同日、ロシア国防省も市街地での前進成功を公表しています。

 

戦略的要衝であるこの都市は、ウクライナ側にとってクラマトルスク方面への敵軍侵攻を食い止めるための重要防衛拠点です。ロシア側はすでに制圧したハルキウ州クプヤンシクに続き、ポクロウシクも掌握することで「ドネツク全域支配が間近」というメッセージを発信し、交渉テーブルでの発言力を高めようとする思惑が見え隠れします。

 

ウクライナ軍の抵抗作戦が十分な効果を上げられていない状況に加え、視界不良をもたらす雨霧が発生する一方で、戦闘を困難にする厳寒期がまだ到来していないことも、ロシア軍の前進を助長する要因となっているようです。

 

米メディアの報道によれば、トランプ次期政権がウクライナ側にロシア寄りの和平案を提示した背景には、「戦闘継続ではウクライナの領土喪失が拡大するだけ」という判断があったとされています。ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は、20日時点でプーチン大統領に「市内の75％超をすでに制圧した」と報告していました。この情勢は今後の和平交渉にどのような影響を与えるのでしょうか。

 

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