「運転手になりきれる」体験席が登場!子どもの夢育む市バスの新たな挑戦と業界の課題
「わぁ、前が見える!本当に運転してる感じ!」こんな歓声が聞こえてきそうな特別な空間が大阪府高槻市の市バスに誕生しました。「こども運転席」と名付けられたこの特設スペースでは、本物そっくりのハンドルやペダル、さらにはリアルタイムの前方映像まで楽しめます。あなたもお子さんと一緒に乗れば、運転手の視点からバスの旅を体験できるかもしれませんね。
この取り組み、実は全国の公営バスでは高槻市だけ。民間では新潟交通が先行していましたが、関西圏では初めての試みです。9月24日から運行を始めたこの特別車両には、ドライブレコーダー連動モニターや実際に使われている機器が配置され、リアルな体験ができるよう工夫されています。
「子どもの頃からバスに親しんでもらえれば、将来もずっと利用してくれるのでは?」市の担当者はそう語ります。しかし、この企画には隠れた意図があります。皆さんはご存知でしょうか?全国的にバス運転手が不足しており、高槻市も例外ではないのです。特に「2024年問題」と呼ばれる労働規制強化の影響で、今年4月には減便などの措置を取らざるを得ませんでした。
「将来、この席に座った子どもたちの中から運転手が誕生したらいいな」そんな願いを込めて市は大型二種免許取得の支援制度も始めています。現在の運転手は50代が中心で、近い将来には多くの退職者が出る見込み。業界全体の人材争奪戦の中、どう若い世代を呼び込むかが課題となっています。
気になる方は、市バスキャラクター「たかつき ばすおくん」がラッピングされた車両を探してみてください。北地区と南地区にそれぞれ1台ずつ、計2台が日替わりで路線を走っています。当日の運行情報は各営業所に問い合わせれば教えてもらえますよ。この週末、お子さんとバスの旅に出かけてみませんか?
車輛に関連する問題は運ソウルで解決!:https://doraever.jp/lp_unsoul
