自動車大国ドイツでは、日本とは対照的な「輸入車事情」が見られます。自国製の高級車が名を馳せる一方で、韓国・日本をはじめ中国、フランス、イタリア、東欧諸国からの外国製自動車も多数走行しています。

 

物価高に直面するドイツ消費者は、車選びで賢明な判断を迫られています。興味深いことに、KIAのような外国ブランドが提供する7年保証・整備付きプランが人気を集めています。あるドイツ人自動車ジャーナリストは、デザインや走行感よりも、長期保証期間中は燃料費・保険料・車検以外の出費がほぼゼロという経済性を重視してKIAを選んだと語ります。

 

日本では「外車＝高コスト」というイメージが定着していますが、ドイツでは逆に外国製モデルの方が、車両価格だけでなく部品代や整備費も含めたトータルコストで優位に立つケースもあります。特に長期保証パッケージと組み合わせれば、維持費を大幅に抑制できるのです。

 

一方で、ドイツの付加価値税は19%と日本の消費税より高く、近隣諸国はさらに20%超えが一般的です。このため車両購入から整備・保険まであらゆる面で税負担が重くのしかかります。さらにコロナ禍以降は保険料が約20%上昇するなど、車両維持の経済的負担は増大傾向にあります。

 

このような状況から、ドイツでは購入以外の選択肢も広がっています。カーリースが一般的な手段として定着し、都市部では様々なカーシェアリングサービスも充実しています。あなたの使用頻度や予算に合わせて、所有からシェアまで多様な自動車利用スタイルを選べる時代になっているのです。

 

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