東京建物とミサワホームによる共同事業が愛知県江南市で始動しました。両社は「（仮称）江南・小牧物流施設プロジェクト」と名付けられたマルチテナント対応の大規模物流拠点の建設に着手。ミサワホーム保有の土地を活用し、両社が共同で建物を所有する形で2027年5月の完成を目指しています。

 

交通アクセスの利便性は特筆すべき強みです。この施設は東名・名神高速の小牧ICから約5km北に位置し、国道41号線にも近接。さらに、公共交通機関である名鉄犬山線「柏森」駅からも徒歩圏内にあり、働き手の確保という物流業界の課題解決にも貢献する立地となっています。

 

この4階建て鉄骨構造の施設は、約3万1300平方メートルという広大な延床面積を誇ります。荷物の垂直搬送には4台の搬送機と同数のエレベーターを設置。オフィス機能を最上階に集約することで保管スペースを最大限確保し、大量在庫と高頻度配送の両立を実現します。30台分のトラックバースと63台分の普通車駐車場を完備し、最大4社のテナントが入居可能な設計となっています。

 

環境面への配慮も見逃せないポイントです。再生可能エネルギーの活用と省エネ技術を取り入れ、ゼロ・エネルギー・ビル（ZEB）認証取得を計画している点は、持続可能な物流インフラへの取り組みとして注目されます。

 

 

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