松江市と東京に本社を置く通信企業ソフトバンクが、物流における人員確保の困難さや配送能力の衰退といった課題に対応するため、9月13日に無人航空機（ドローン）を用いた物流効率化の実地検証を実施しました。あなたも気になったことはありませんか？異なる業種間で商品をドローンと車で相互に運び合う新たな配送方式です。これにより、特に移動距離が長く時間を要する山間部での配送プロセスの合理化を狙っています。

 

両組織は昨年10月にICT技術活用を目的とした提携を結び、その一環として今年9月から市街地で自律走行バスの試験運行も始まっています。今回の試みは、通常時や災害発生時の物資輸送におけるドローン活用の可能性を探るために行われました。

 

検証では、高齢者宅配食事サービスの弁当を自動車で本庄町の集積点まで移送し、そこからドローンに積み替えて約17km離れた島根町のマリンパーク多古鼻へ空輸。帰路では現地の海産物販売業者の商品をドローンに載せて集積点へ戻し、待機していた車両に移し替えて市内のスーパーへ届けました。参加者たちはモニターでドローンからの映像を見守り、飛行状態を確認していました。

 

「山間地域での物流維持が課題となる中、この実験結果を分析して実用化に向けた検討を進めたい」とソフトバンクの次世代社会インフラ推進室の藤井部長は語ります。一方、松江市の井原産業経済部次長は「今後もICT分野での連携を深めながら、各地域の実情に合わせた課題解決策を模索していきたい」と展望を示しました。こうした技術革新が私たちの生活をどう変えていくのか、今後の展開に注目が集まります。

 

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