沖縄県石垣島を訪れる観光客や地元住民に朗報です。電動乗り物のシェアリングサービスを提供するLime社が、座って操作できる新型電動モビリティ「ラクモ」の運用を開始しました。この乗り物は、大阪・関西万博のスタッフ用として活躍した車両を再利用したものです。

 

皆さんは石垣島での移動手段に困ったことはありませんか？島内のタクシーはわずか250台ほどで、日中から夕方にかけては市街地でさえ配車が難しい状況が続いています。この課題に対応するため、Lime社は約30カ所の専用ポートに130台のラクモを配置。年末までには50カ所のステーションと200台の車両配備を目指しています。

 

石垣市では近年、観光客が増加の一途をたどっており、2025年には外国からのクルーズ船の初寄港も相次ぐ予定です。しかし、島内の主要移動手段はレンタカーや観光バスに限られ、運転できない旅行者の機会損失や、ドライバーの高齢化・人手不足による交通サービス維持の懸念が広がっています。

 

このラクモの導入により、東京16区・横浜・那覇に続き、石垣島でもLimeのサービスを利用できるようになりました。座りながら操作できる特徴を活かし、目的地までの「ラストワンマイル」の移動支援が期待されています。200台という規模は島内タクシーと同程度で、観光客だけでなく地元住民の足としても活躍し、地域の回遊性と利便性向上に貢献するでしょう。

 

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