築地市場内の事業者との意見交換会が開催されました。急な案内にもかかわらず多くの関係者が集まり、青果関連の方々は別の行事と重なり参加できなかったものの、初めての直接対話の機会となりました。

 

都庁に設置された市場問題検討チーム（PT）の役割について、座長から説明がありました。このチームは、専門家会議が担当する化学物質のリスク評価とは異なる使命を持っています。メンバー紹介の後、設置の背景が語られました。

 

2016年8月31日、都知事は市場移転の延期を発表し、「都民ファースト」の理念に基づき、既存の決定でも都民目線で見直す方針を示しました。このチームには主に３つの検証課題が与えられました。①土壌汚染の安全性評価、②豊洲新市場施設の安全性と機能性の確保、③事業の継続性と予算の適正さの調査です。移転時期の判断や支援策については、チームの報告を受けて知事が決定することになります。

 

その後、豊洲市場の地下ピットに当初計画されていた盛り土がなかったことが発覚し、状況は大きく変わりました。これにより、行政手続きは専門家会議の段階まで戻ることになったのです。市場問題チームは、専門家会議の報告書が完成した後に、セカンドオピニオンとしての評価を行う予定です。

 

11月4日の記者会見では、知事がこの問題への対応を4段階のステップで説明しました。最終的な判断に必要な要素として、「安全性の確保された適切な場所での開設」と「業務の健全な運営の確保」が挙げられました。市場問題チームの役割は、まさにこの判断材料を提供することにあります。皆さんの声を直接聞くことで、より適切な検討が可能になるのではないでしょうか。

 

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