「就職活動のサポート」という従来の枠組みを超え、大学教育は今、変貌を遂げています。単なるエントリーシートの書き方指導ではなく、入学時から将来設計を意識した学びが広がっているのをご存知でしょうか？

 

女性リーダーの育成に力を入れる昭和女子大学では、他に類を見ない「キャリアデザイン・ポリシー」を確立。これは伊藤純教授によれば、「学生の長期的成長をどう後押しするかを明文化したもの」で、2012年に正式導入されました。AERA 2025年11月3日号で紹介されているように、この取り組みは成果を上げ、2024年度には女子大学中で第2位の就職実績を達成しています。

 

同大学の教育プログラムには、1年次必修の「キャリアデザイン入門」があり、オンデマンド講義とレポート提出を通じて幅広い視野を養います。さらに上級生向けには、自分の志向性に合わせて選べる科目群が用意されています。「特に意欲的な学生には少人数制の対面授業で徹底指導を行います」と伊藤教授は説明します。

 

印象的なのは約350名の働く女性が参画する「社会人メンター制度」です。磯野彰彦特任教授は「若い世代を支援したいという社会人女性の熱意に驚かされました」と振り返ります。個別面談やテーマ別セッション、多人数交流会など多彩な形式で、学生は現役のプロフェッショナルから直接アドバイスを受けられます。この制度は次第に進化し、現在では授業やイベントにも展開しています。

 

あなたが大学を選ぶとき、あるいはお子さんの進学を考えるとき、このような「早期からのキャリア形成支援」は重要な判断基準になりうるでしょう。単なる就職率だけでなく、どのような成長プロセスを提供しているかに目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

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