「あそこに寄ってみよう」—ドライブ中にふと思ったことはありませんか？かつては単なる休憩ポイントだった高速道路の施設が、今や旅の主役として注目を集めています。

 

2005年の道路公団民営化を機に、NEXCOグループ各社は休憩施設の在り方を再定義。トイレと軽食だけの場所から、訪れる価値のある空間づくりへと舵を切りました。あなたが最後に立ち寄った場所は、どんな印象でしたか？

 

現在の休憩施設は「買い物を楽しむ商業型」と「文化体験ができる交流型」に大別できます。神奈川の海老名施設では地元グルメが並び、首都高の大黒では愛車家たちの集いの場として週末賑わいを見せるのです。

 

運営会社は地方自治体と手を組み、特産品販売や観光案内を充実させました。展望デッキから絶景を望める駿河湾沼津や、温泉施設を併設する城端など、立ち寄り所自体が目的地化しています。「EXPASA」や「Pasar」といったブランド展開も、この動きを加速させました。

 

こうした変化は単なる商業戦略ではなく、私たちの旅行体験を根本から変えています。移動途中の時間が「我慢するもの」から「楽しむもの」へと進化したのです。次回のドライブでは、道中の施設に目的意識を持って立ち寄ってみませんか？思いがけない発見が、あなたの旅を豊かにするかもしれません。

 

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