トラックの足元に敷くフロアマット。普段は何気なく使用しているアイテムですが、走行中の快適さやメンテナンスのしやすさに直結する大切な役目を果たしています。それだけに、フロアマットの商品選びは、しっかりポイントを押さえておきたいところ。

そこで今回はトラック用フロアマットの選び方のポイントとおすすめ商品をご紹介します。また「そもそもなぜフロアマットが重要なのか」「お手入れの方法は」といった疑問についても解説します。

トラック用のフロアマットはなぜ重要なのか?

トラックをはじめ、車の運転席や助手席の足元に敷かれているフロアマット。普段は当たり前の存在として使用していますが、走行中の快適さやメンテナンスのしやすさなど、重要な役目を果たすアイテムです。

まずはフロアマットがなぜ重要なのか、3つのポイントを確認していきましょう。

ポイント1.走行中の快適性を保つ

トラックの走行中には、タイヤからの振動が車体のフレーム部分に伝わります。振動はトラックのフロア(床部分)からドライバーの足元にも伝わるため、長く走行していると不快感や疲労感が蓄積されてしまいます。

このときフロアマットを敷いていれば、ドライバーとフロアの中間でクッションの役割を果たし振動を吸収。快適性を保ち、疲労感の軽減にも貢献してくれます。

トラックドライバーのように長時間運転をする人にとっては、仕事のパフォーマンスを向上させ、快適さを維持する重要な役目を担ってくれます。

ポイント2.車内を清潔に保つ

車内環境を清潔に保てるのもフロアマットのメリットです。

フロア部分はゴミや飲食時の食べこぼし、靴底に付いた埃や土でどうしても汚れてしまいます。フロアマットはこうした汚れを受け止める役割を担っており、掃除の際もマットだけを取り外してお手入れするため、メンテナンスの手間が減ります。

長期間使用して摩耗や汚れがひどくなったら、新品に交換できるのも嬉しいポイントです。またフロアマットの種類によっては抗菌効果や防臭効果が備わった商品も販売されているので、足元をいつでも清潔な状態に保ってくれます。

もちろん、デザインやカラーにこだわることでおしゃれなインテリアとして楽しめるのもフロアマットの魅力です。

ポイント3.フロアの摩耗を防ぐ

3つ目は、フロア部分の摩耗を防ぐ役割です。

フロア部分は常に靴底と接しています。アクセルやブレーキの操作のたびに踵部分を動かすため、想像以上に摩耗が進みやすい箇所です。フロアマットを敷かずに運転していれば、フロア部分が直接摩耗してしまい、トラック本体の劣化につながるでしょう。

その点フロアマットを敷いておけば、マットがフロアとの緩衝材としての役割を果たすため、フロアが直接摩耗するのを防いでくれます。

フロアマットの選び方のポイントは?

ここからはフロアマットの選び方のポイントをご紹介します。新たにフロアマットを購入・交換する場合には、どのようなポイントから選べばいいのでしょうか。

選び方1.適合サイズの商品を選ぶ

フロアマットを選ぶ際は、必ず車種別に適合サイズの商品を選ぶようにしましょう。

汎用性の高いフロアマットは安価で購入できる反面、トラックのフロア設計に合っていない場合があります。サイズにズレがあるとアクセルやブレーキ操作中のズレや、ペダル部分に挟まってしまう恐れがあります。

また車種によってもフロアの設計は違いがあるため、フロアマットを選ぶ際は運転するトラックに適合する商品かしっかり選ぶようにしてください。

選び方2.種類別の特徴で選ぶ

フロアマットの種類は大きく2つに分かれます。

ひとつはゴム製のフロアマットで、防水性に優れているため汚れた場合も丸洗いが可能。凹凸が少ないため、土や泥が隙間に入り込む心配がなくメンテナンスがしやすい種類です。一方で吸水性には乏しいため、靴底が濡れた状態では滑りやすいのがネックです。

もうひとつはカーペット(起毛)製のフロアマット。高級感のある見た目やクッション性に優れているため快適性に優れているのが特徴。ただ丸洗い後は乾燥まで時間がかかる点や、起毛の隙間に土や泥が入り込みやすい点がネックです。

こうした特徴を頭にいれながら、普段トラックが走行する場所や環境にあわせて種類を選んでみましょう。たとえば靴底が汚れやすく土や泥でフロアが汚れやすいなら、ゴム製マットを選びます。長時間の運転で足への振動や疲労が多いようなら、カーペット性を選んでみましょう。

選び方3.デザイン性で選ぶ

トラックのキャビンは、ドライバーが長い時間を過ごす場所です。それだけに内装やアイテムにこだわりたい方も多いでしょう。

フロアマットを選ぶ際も、車内の雰囲気や自分の好みに合わせて、デザインやカラーを選んでみましょう。「おしゃれは足元から」という言葉もあるように、おしゃれな雰囲気づくりに一役買ってくれるはずです。

おすすめのトラック用フロアマットをご紹介

トラック用のフロアマットは各メーカーからさまざまな商品が販売されています。上記で解説した選び方のポイントを参考にしながら、車種や好みにぴったりの商品を選んでください。

トララボのフロアマット商品はこちら

ジェットイノウエ(JET INOUE) NEWハローマット スーパーブラック 運転席側用 各種

トララボでは豊富なフロアマットを取り扱っていますが、その中でも人気商品なのがジェットイノウエ(JET INOUE)の『NEWハローマット スーパーブラック』です。

全13車種と幅広いトラックに対応。それぞれの車種のフロア設計に合わせてマットがカットされているので、サイズがぴったり適合します。フロア裏面にはノンスリップ加工を施し、安全対策も抜群。また水洗いもできるため、定期的なメンテナンスで清潔な状態を保てます。

使用者の声

実際にフロアマットを活用している方たちのコメントをご紹介していきます。

「お手頃価格でそこそこの高級感があり、大変満足」「シートがずれる事なく、1日仕事終了できました。毛足の長さも長過ぎず、短過ぎずちょうどいい感じ」「汚れも落ちやすく、丈夫なのでリピート購入です!」など様々な声をいただいています。

フロアマットのお手入れ方法と取り付け時の注意点

最後に、フロアマットのお手入れ方法と取り付け時の注意点をご紹介します。

普段は掃除機で、頑固な汚れは水洗いで対応しよう

日常的なフロアマットのお手入れは、マットに付着したゴミや土を取り除くのが基本です。ハンディタイプの掃除機や、洗車場に備え付けの高出力タイプの掃除機を使ってゴミや土を吸い取っていきましょう。

時間に余裕があるなら、掃除機を使う前に天日干しをしておくと、ゴミや土が乾燥して吸い取りやすくなります。

掃除機でも取り除けない頑固な汚れは水洗いをして対応しましょう。中性洗剤と洗車用のたわしやブラシを使って汚れを洗い落としていきます。とくに起毛タイプはゴシゴシと泡立てるようにして、隠れた汚れを落としていきましょう。

汚れが落ちたら、しっかりと水で洗い流してください。シャワーやホースでも大丈夫ですが、ハンディタイプや洗車場の高圧洗浄機を使うとよりきれいな状態に仕上がります。

水洗い後はしっかりと天日干しをして乾燥させましょう。生乾きの状態で使用すると、雑菌の発生や車内の悪臭の原因となるので注意してください。

その汚れ諦めないで!困ったときのフロアマットの洗い方

車内の汚れの中には、なかなか簡単に綺麗にならないものもあり、買い替えるしかないか…となった経験がある方もいるのではないでしょうか。ここからは、目的別に裏技的清掃方法をご紹介します。


1.ガムの汚れ

まずは、やっかいな「ガム」のへばりつきの取り方をご紹介します。

車内の眠気覚ましのガムや、子どもたちが食べたお菓子のガムなど、食べる機会の多いガム。しかしながら、一度フロアマットについてしまうとなかなか取れません。

そんなときの救世主は、実は「家庭用のサラダ油」や「オリーブオイルなどの油」なんです。ウエスに含ませ、こびりついたガムに油を含ませます。すると、ガムが柔らかくなり、ガムテープなどを使うと取り除きやすくなりますよ。

もしフロントマットの奥の方に入り込んでしまっていたら、中性洗剤で手もみしましょう。水洗いできる素材でしたら、中性洗剤とブラシなどを使って磨き、水で洗剤を落として、完全に乾くまで天日干ししましょう。ぜひ試してみてくださいね。


2.こびりついた臭い

様々な汚れがつくフロアマット。洗っても取れない臭いが染み付いてしまうこともあるかもしれません。そんなときにおすすめなのが「重曹水で拭く」ことです。

重曹をぬるま湯で溶いた5%程の溶液をタオルに含ませ、固く絞ったもので、臭いの気になる部分や全体を拭きます。重曹水で拭くと、臭いの原因の汚れをしっかりと除去する事が出来るので、臭いも無くなったり、軽減出来ます。

タオルの面を小まめに替えながら、十字の方向から拭くとより良いです。仕上げに水を絞ったタオルで拭き上げてくださいね。最後に好きなアロマオイルを少し垂らすのもおすすめです。


3.入り込んだ砂汚れ

なかなか取れずにやっかいなのが、砂。車内に溜まった砂を掃除するときのコツをご紹介します。まず以下の道具を用意してください。

・布団叩きなど棒状のもの
・歯ブラシ
・雑巾
・掃除機
・コロコロ
・綿棒

まずは、フロアマットを取り外し、物干しなどにかけて布団叩きで叩いて砂を落としていきます。布団叩きがない場合は、棒状のものであれば代用できます。

細かい溝は綿棒や歯ブラシを使って砂をかき出しましょう。乾いた状態の綿棒や歯ブラシを使ってください。

タオルを濡らしてから絞り、ダッシュボードやシートなどを拭きます。マットからこぼれた砂を綺麗にします。その後、掃除機を使ってフロアシートを掃除しましょう。全体の砂を取り除きます。最後にコロコロを使って残った細かい砂を取り除けば完了です。

取り付け時はしっかり固定できたか確認する。変形があるなら交換を

さて、フロアマットを取り付けるときは、マットがズレないようしっかり固定してください。ペダルへの引っ掛かりがあると重大な事故につながるため、目視と手作業で確認しながら取り付けていきましょう。

また長く使用したフロアマットは、経年劣化により変形や破損が生じてしまいます。とくに水洗い後は劣化具合が現れやすいため注意が必要です。変形や破損がひどいようなら、迷わず新品に交換しましょう。多少コストがかかっても、安全を最優先するよう心掛けてください。

まとめ

今回はトラック用のフロアマットについて解説しました。

フロアマットはフロア(床)部分をゴミや汚れから守り、清潔な状態を保ってくれます。また走行中にタイヤから伝わる振動を吸収するクッションの役割を担っており、運転時の快適性や疲労感軽減につながりのもメリットです。

長時間運転するトラックドライバーにとって、快適な環境づくりは安全運転に直結します。トラックの車種に適合する商品の中から、快適さを追及できる商品を選んでみましょう。